#就活 #エピソードない
就活をするなかで、「エントリーシートや面接で使えるエピソードがない」と悩む就活生は少なくありません。しかし、その見つけ方がわかっていないだけという方も実は多くいます。本記事では、就活で使えるエピソードがないと感じる理由や見つける方法を解説しますので、就活準備に役立ててください。
目次
就活で自己PRに使えるエピソードがないと感じる理由
就活を進めるなかで、エントリーシートや面接の準備をしていると、「自己PRのために使えるエピソードがない」と感じる就活生は多くいます。しかし、実際には素晴らしいエピソードを持っていながら「自分には伝えられる話がない」と思い込んでいる方も多くいます。なぜそのように感じる方が多いのか、本章ではその理由を解説します。
成果が必要だと思っているため
就活で使うエピソードには、特別な成果や実績が必要だと思っている方が多くいます。その思い込みが悩みにつながっているケースは少なくありません。例えば、「インターハイで優勝した」や「海外留学で好成績を収めた」「難易度の高い資格試験に合格した」などのわかりやすい実績でなければ、語るに値しないと考えている就活生が多くいます。
確かにわかりやすい成果があれば具体的なアピールにつなげるのも容易です。しかし、必ずしも素晴らしい成果や実績は必要ありません。「目に見えるような成果がない」「取り組んだものの拙い結果しか得られなかった」と感じていても、伝え方次第で自分の魅力を主張できるエピソードになります。成果や実績にこだわらず、自分の人柄を伝えられる話がないかを考えてみてください。
周囲と比較しているため
周囲との比較が、自己PRにおける悩みを生み出している可能性があります。周囲に明確な成果や実績を持っている方がいると、どうしても比べてしまい、自分には語れるようなエピソードが何もないと感じてしまいがちです。アピールできそうな話があっても、「周りに比べたらたいしたことはない」と思うと、話せなくなってしまいます。
しかし、企業は人となりがわかる話を聞くことで、会社と合っているか、貢献してくれそうかをチェックしています。そのため、周囲と比べて優れているかどうかではなく、自分の魅力をきちんとアピールできるかどうかという観点から、伝える内容を選ぶのがおすすめです。
就職と結び付けにくいため
学生時代に頑張ったことがあるものの、就活と結び付けるのが難しいと感じる場合も、悩みにつながりがちです。
例えば、「趣味を充実させるために行動した」「勉強やサークル活動で努力を重ねた」という体験談があっても、就活時に語るにあたって後ろめたさを覚える方がいます。しかし、趣味や勉強、サークル活動に関することも、使える可能性は十分あります。
就活にエピソードを使う目的は、自分の強みや人柄を伝えることです。さまざまな経験へと視野を広げることで、自分をアピールできる話が見つかる可能性があります。
就活で使えるエピソードを見つける方法
就活で語れる体験などがないと悩んでいる方は、見つけ方がわかっていないケースも珍しくありません。そこで、以下の方法を実践してみることをおすすめします。
自己分析をしてみる
まず、自己分析をしてみましょう。過去の経験を振り返ると、自分の強みや弱みが見えてきます。何が強みかわかれば、それを効果的に伝えられる話を探すことが可能です。
強みとなるような経験が思いつかない方は、ひとまずどのような経験をしたかを全体的に振り返ってみてください。視野を広げてエピソードを探すためには、成果や実績にこだわらず経験を広く振り返る必要があります。
他己分析をしてみる
就活にあたっては、周囲の方々に自分について聞く他己分析をするのも効果的です。周りの方々の意見に触れると、自分では思い浮かばなかった経験やエピソードが見つかる可能性があります。親や兄弟姉妹、友人など、率直に意見を伝えてくれると思える方に話を聞き、違う角度から自分を見つめ直してみてください。
第三者の方から客観的な意見を聞くことで、説得力のある内容にブラッシュアップすることもできます。見つかったエピソードを補強したいときにも、他己分析をするのがおすすめです。
ツールを使ってみる
自分の強みを深掘りしたいときは、ツールを使う方法も有効です。インターネット上で利用できる自己分析ツールもあり、いくつかの質問に答えると、自分の思考や強みを分析し表示してくれます。自分で考えるだけではわからなかった事実に気付かされることも少なくありません。
自分の強みがわかれば、それをアピールできるエピソードも探しやすくなります。無料で気軽に使えるAIツールなどもあるので、アイデアを得るために活用してみてください。
失敗をポジティブに考えてみる
就活に使えるエピソードがないと感じるときは、失敗した経験をポジティブに考えるのがおすすめです。就活で使えるのは、必ずしも成功体験に限りません。失敗した経験も、伝え方次第で自己PRにつなげられます。経験した失敗や挫折の中から、自分の強みをアピールする材料として使えるエピソードがないか考えてみましょう。大きな失敗でなくとも、「困難に直面した」「答えを出せずに悩んだ」などの経験が、就活で使える話につながる可能性があります。
まずは、学生時代に何を頑張ったのか、実際の行動を振り返ってみます。そして、失敗したときに何を考え、何を学び、その後どのような行動を取ったのかを伝えることで、失敗を乗り越える力や動じない胆力があることをアピールできます。
プロに相談してみる
自己分析や他己分析を行い、過去の経験を掘り下げても就活で使えるエピソードが見つからないときは、プロに相談する方法もあります。就活時の相談先としておすすめなのが、就活エージェントです。
就活エージェントには、就職支援のプロであるコンサルタントが在籍しています。就活で使えるエピソードがないと悩む学生に対するサポートもしてくれるので、困ったら相談してみるのがおすすめです。
例えば、LHH就活エージェントでは、自己PRを考える際のサポートも行っています。具体的な自己PRの考え方も紹介しているため、以下の記事もチェックしてみてください。
企業がエピソードを求める理由
就活時には、多くの企業が学生時代の取り組みに関するエピソードを聞いてきます。エントリーシートに記載させたり、面接で質問したりすることで就活生がどのように答えるかを確認します。しかし、そもそもなぜ企業がそうした体験を語らせるのか、知らない方もいるかもしれません。以下で具体的な理由について解説します。
応募者の性格を知るため
企業が学生時代のエピソードを話すよう求める理由のひとつは、応募者の性格を知るためです。学生時代の経験を通じて、応募者がどのような考え方を持つようになったか、また成功や失敗を経てどのような価値観が育まれたかを判断します。具体的なエピソードを聞くことで、応募者がどのような人物なのかが見て取れます。
企業は応募者の性格や物事への取り組み方、捉え方などを見ているので、立派な成果がないから就活で使えるものがない、と判断するのは早計です。成功体験である必要はないので、性格や人柄が伝わる話をするようにしてください。
自社とマッチするか知るため
企業は、自社にマッチし、長く働いてくれる人材を採用したいと考えています。そのため、ミスマッチが起こらないように学生時代の体験談などで応募者がどのような人物かを確認し、合いそうだと思う人材を選びます。
人柄や価値観といった根幹となる部分が自社と合わなければ、応募者は入社できたとしても強みをうまく生かせない部署に配属されたり、周囲との連携がうまく取れなかったりして早期退職につながるおそれもあります。採用時にミスマッチがあると企業にとっても応募者にとってもデメリットが大きいので、自社との相性がいいかを判断するためにエピソードを聞くわけです。
まとめ
企業は学生時代の取り組みに関するエピソードを聞くことで、就活生の性格や価値観を確認し、自社の社風とマッチするかを判断します。就活時に使うエピソードは必ずしも成功体験である必要はなく、失敗から何を学びどう対応したかというエピソードもよい題材になります。就活時に話せることがないと悩んでいる方は、視野を広げて過去を深掘りし、自分の強みをアピールできる経験を探してみてください。その際には、自己・他己分析やツール、就活エージェントなども利用して深堀りするのがおすすめです。