#就活 #インターンシップ
本記事では、就職活動でよく耳にする「インターンシップ」とは何かについてまとめています。インターンシップの基本的な定義や種類から、参加するメリットやデメリット、さらには具体的な探し方や参加方法、注意点についてまで、詳しく解説します。
目次
- インターンシップとは?
- インターンシップの定義・種類
- インターンシップに参加するメリット
- インターンシップに参加するデメリット
- インターンシップの探し方・参加方法
- インターンシップに参加する時の注意点
- まとめ
インターンシップとは?

インターンシップとは、学生が卒業して社会に出る前に、実際の職場で仕事を体験するプログラムのことです。参加することで自分が興味のある職種や業界についてより深く知り、将来のキャリアに役立つスキルや知識を身につけられます。
インターンシップのプログラムは、短期的なものから長期的なものまでさまざまで、一般的には数日から数カ月の期間が設定されています。企業側も、学生に業務を体験させることで、将来の社員候補としての適性を見極められるため、双方にとって有益なプログラムです。
インターンシップの定義・種類
従来のインターンシップでは、「学生のキャリア形成支援」という本来の目的が十分に達成されていませんでした。そこで、経団連および国公私立大学の幹部で構成された「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」が「日本のインターンシップが目指すべき姿」を示すべく、日本におけるインターンシップをあらためて定義しています。
同協議会が公表している「産学で変えるこれからのインターンシップ
-学生のキャリア形成支援活動の推進-」によれば、インターンシップは4つのタイプに分類され、下記のタイプ3が、2023年度の学部3年または修士課程に進学する学生から開始されています。そしてタイプ4に該当する博士課程におけるジョブ型研究インターンシップは2021年度から試行的取組として実施され、効果検証が進められています。
タイプ1および2は、インターンシップとは称さず、また取得した学生情報を採用活動に活用できません。
・タイプ1:オープン・カンパニー
企業が学生に対して任意に提供するプログラムです。個々の企業や業界に関する情報提供およびPRを目的として実施されます。
・タイプ2:キャリア教育
企業が学生に対して任意に提供するプログラムです。働くことへの理解を深めることを目的として実施されます。
・タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ
学生が一般的な職業スキルを習得するためのインターンシップです。学生は自らの能力を見極めることを、また企業は学生の評価材料を取得することを目的に実施されます。就業体験が必須で、参加期間(所要日数)は5日間以上または2週間以上となっています。取得した学生情報は、採用活動開始以降に限り、活用できます。
・タイプ4(試行):高度専門型インターンシップ
学生が特定の専門分野で高度なスキルを習得するためのインターンシップです。学生は実践力の向上を、また企業は学生の評価材料を取得することを目的に実施されます。就業体験が必須で、参加期間(所要日数)は2か月以上となっています。取得した学生情報は、採用活動開始以降に限り、活用できます。
参照元:
・一般社団法人日本経済団体連合会|「リーフレット 産学で変えるこれからのインターンシップ」
https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/039_leaflet.pdf
・インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る 取組の推進に当たっての基本的考え方
https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/000949684.pdf
インターンシップに参加するメリット

業界や職種の理解が深まる
インターンシップに参加すると、業界や職種の理解が大いに深まります。OB・OG訪問だけでは掴みづらかったことも、実際の職場で体験できるからです。たとえば、企業の内部の仕組みや働き方、実際の業務内容について、具体的な理解を深められます。
また、実際に働くことで、自分がその業界や職種に向いているかどうかを判断するための重要な手掛かりも得られます。業界や職種についての理解が深まれば、より具体的かつ深い企業研究が可能となり、就職活動においても有利に働くことが期待できます。
仕事・職場の雰囲気を掴める
インターンシップに参加することで、企業の開催する説明会だけではわからない仕事や職場の雰囲気を体験できます。実際の職場で働くことで、企業の人たちの人柄や社風を肌で感じられるため、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
企業説明会では、企業の理念やビジョン、基本的な業務内容は説明されますが、実際に職場で働くことでしかわからない部分も少なくありません。たとえば、チームの雰囲気や上司・同僚との関係性、日常業務の進め方などです。インターンシップに参加すれば、これらについてリアルな職場環境を通して体感できます。
ビジネスに必要なスキルの習得・気づきを得られる
インターンシップへの参加で、ビジネスに必要なスキルを実践的に学べます。実際の業務に携わることで、自分に必要なスキルや知識を具体的に把握でき、足りない部分に気づけ、将来の自己成長の指針ともなります。
職場では、学校の授業では学びきれないリアルなビジネススキルを身につけられます。たとえば、コミュニケーションスキルやチームワーク、問題解決能力など、実際の職務に必要なスキルを、体験から学ぶことができます。
選考が有利に進む場合がある
インターンシップに参加することで、選考が有利に進む場合があります。とくに、「タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ」や「タイプ4:高度専門型インターンシップ」は、企業側にとっても学生の能力や適性をより詳しく評価できる貴重な機会です。
これらのインターンシップには、実際の職場での就業体験が含まれるため、学生は具体的なスキルや知識を学べるだけでなく、企業文化や業務内容を深く理解することができます。その結果、企業は学生が実際の職場でどのようにパフォーマンスを発揮するかを直接観察し、選考する際の参考にします。良好なパフォーマンスを発揮できた学生にとっては、選考が有利に進むことも多いです。
インターンシップに参加するデメリット

長期インターンシップは学生生活に支障が出る場合もある
インターンシップは貴重な経験ですが、とくに長期インターンシップの場合には、学生生活との両立が難しくなることがあります。長期間にわたって職場で働くことにより、学業や課外活動、さらには個人の時間に影響を及ぼすことが考えられます。
インターンシップに参加する際には、計画性が重要です。参加する前に自分のスケジュールを確認し、学業や他の活動との配分を考えましょう。
インターンシップ中の印象が選考結果を左右する場合がある
インターンシップでは、実際の業務に携わるからこそ、社会人としてのマナーやコミュニケーションスキルが不足している場合、マイナス評価につながることがあります。これは後の選考において不利に働く可能性があるため、注意が必要です。
たとえば、時間管理や報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の徹底、職場での適切な言動など、基本的な社会人マナーは不可欠です。これらが欠けていると、企業側に「社会人としての準備ができていない」と判断され、選考時にマイナス評価を受けることがあります。
インターンシップの探し方・参加方法
インターンシップに参加したい業界や企業をリストアップし、各企業のサイトをチェックします。多くの企業は自社サイトでインターンシップ情報を掲載しており、エントリーできる場合は指示に従って手続きを進めます。一般的には、エントリー後に書類選考や面接が行われ、参加者が決定するという流れです。
・気になる業界・企業がある場合
直接企業のサイトをチェックし、インターンシップ情報を確認します。多くの企業は夏休みや春休みなど、学生が参加しやすい時期にインターンシップを募集しています。
・とくに決まっていない場合
学校のキャリアセンターや就活準備サイトを活用しましょう。多くの大学にはキャリアセンターがあり、インターンシップ情報やサポートを提供しています。就活準備サイトでは、多数のインターンシップ情報が掲載されています。
インターンシップに参加する時の注意点
インターンシップに参加する際には、いくつかの重要な注意点があります。まず前提として、参加する目的をしっかりと持つことです。インターンシップは将来のキャリアに向けた貴重な機会であり、何を学びたいのか、どのような経験を積みたいのかを明確にしておくことが重要です。
インターンシップでは実際の業務に携わるため、社会人としての基本的な考え方やマナーを守ることが求められます。とくに以下の点はあらかじめ学んだうえでインターンシップに参加しましょう。
- ホウレンソウ(報告・連絡・相談)
- 時間管理:約束の時間を守ることは社会人としての基本
- コミュニケーション:職場の同僚や上司との円滑なコミュニケーションが必要
- 姿勢・態度:良好な姿勢と前向きな態度を保つことが重要
まとめ
インターンシップは、学生が社会に出る前に実際の職場で仕事を体験するプログラムです。参加することによって業界や職種の理解が深まるほか、職場の雰囲気を掴むことができ、ビジネスに必要なスキルを習得するチャンスが得られます。加えて、選考が有利に進む場合もあります。他方、長期インターンシップには、学生生活に支障をきたす可能性や、インターンシップ中の印象が選考結果を左右することもある点に注意しましょう。
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