#就活軸
「就活軸」とは、就職したい企業を選ぶ際に、最も重要視する条件や基準のことです。これを決定することで、企業選びがスムーズになり、入社後のミスマッチを防ぐことができます。しかし、初めての就職活動では、どのように就活軸を決めればよいのか迷うこともあるかもしれません。本記事では、就活軸の必要性や決め方についてまとめています。
目次
就活軸とは?
「就活軸」とは、就職したい企業を選ぶ際に、最も重要視する条件や基準を指します。収入や勤務地、勤務時間、福利厚生など、求人から得られる情報をもとに、何を重視するかは人によって異なります。
初めての就職活動では、自分に適した条件や基準を明確にすることが難しいかもしれません。しかし、自分の希望や価値観を見つめ直し、しっかりとした軸を持つことで、自分に最適な企業や仕事を見極める手助けとなります。
例えば、収入を最も重視する方には、高収入を提供する企業が魅力的に感じられるでしょう。勤務地を重視する方には、自宅から通いやすい場所にある企業が適しているかもしれません。また、勤務時間や福利厚生を重視する方は、ワークライフバランスを考慮した企業を選ぶことが重要です。
このように、就活軸を明確にすることで、就職したい企業や仕事の選定がスムーズになります。また、面接で自分の意思をしっかり伝えるための基盤ともなるため、就職活動において非常に重要な要素です。
就活軸が必要な3つの理由
就活軸は企業の選定から面接対策まで、すべてのプロセスで生かすことが可能です。以下より、就活軸が必要な3つの理由を解説します。
1. 企業選びの基準になるため
自分が重要視する条件や基準を明確にすることで、就職したい企業を効率的に絞り込むことができます。
例えば、勤務地や給与、福利厚生、企業文化などの要素に基づいて企業を選べば、やみくもな就職活動を避け、効率的に企業説明会に参加できます。選定基準をクリアした企業をピックアップすることで、就職活動がスムーズに進み、納得のいく結果を得やすくなります。
2. 就職先とのミスマッチを防ぐため
企業の選定基準となる就活軸は、就職活動だけでなく、入社後の後悔を防ぐためにも有効です。
例えば、ワークライフバランスを重視する方が、長時間労働が常態化している企業に入社すると、プライベートが充実せず、ストレスを感じて早期に離職してしまう可能性があります。
事前に自分の軸に適した企業を見極めることで、このようなミスマッチを避けることができます。結果として、長期的に満足して働ける職場を選ぶことが可能になります。
3. 選考の対策になるから
面接で「就活軸」について問われることがあります。これは、応募者の志望度の高さを把握し、自社とマッチするかどうかを判断するための質問です。新卒の早期離職を防ぐため、応募者が自社の社風に適しているかを見極める狙いがあります。
そのため、しっかりとした就活軸を持つことは、面接対策に非常に有効です。志望動機や入社後にやりたいことなど、さまざまな場面で自分の軸をしっかりと伝えられるため、面接やエントリーシートで自信を持って対応できるようになります。
就活軸の決め方
芯のある就活軸は、自分の求めている企業を見極めやすくなるため、本格的に活動する前から就活軸を固めておくことが重要です。以下より、就活軸を決定する方法を紹介します。
自己分析を行う
就活軸を決定する際に最初に行うべきことは、自己分析です。これまでどのような価値観を持って行動してきたのか、どのようなことに満足感や嫌悪感を覚えたのかを見つめ直すことで、自分が大切にしているポイントや避けたい障害が明確になり、就活軸の決定につながります。
自己分析を進めるためには、過去の経験を振り返ることが重要です。具体的には、学校での活動やアルバイト、趣味やボランティア活動などを振り返り、それぞれの経験から学んだことや感じたことを洗い出します。
また、OB・OG訪問を行い、先輩に他己分析を依頼することも効果的です。他者から見た自分の強みや弱みを知ることで、より客観的な視点に基づいた自己分析が可能になります。
自己分析に関する詳細については、以下の関連記事も参考にしてみてください。
インターンシップに参加してみる
企業のインターンシップに参加することも、就活軸を決定する上で有効な方法です。インターンシップは就業体験と呼ばれ、実際に働いている方から直接話を聞いたり、仕事を体験したりできます。仕事内容や職場の雰囲気、労働環境、社風などを肌で感じることで、自分がここで働くイメージが湧くかどうかを見極めることができます。
インターンシップは企業ごとに仕事内容や労働時間、実施期間などが異なりますが、自分が求める条件や基準をもとにインターンシップを探して参加することが望ましいです。また、条件や基準にこだわらず、実際に働いている方々の考え方や仕事に対する姿勢に触れることで、視野を広げることもできます。
インターンシップの具体的な参加方法については、以下の関連記事を参考にしてみてください。
就活エージェントを活用する
自己分析やインターンシップに加えて、就活エージェントを活用する方法もあります。就活エージェントは、就活生に対してキャリアカウンセリングや面接対策などを行い、就活軸の決定をサポートしてくれます。面接では就活軸について問われることが多いため、エージェントのサポートを受けて、しっかりとした軸を決定することが重要です。
「LHH就活エージェント」では、個別のキャリアカウンセリングを通じて、最適な就活軸の決定を支援しています。就活軸に悩んでいる方は一度ご相談ください。
【例】就活軸の一覧
「やりがいを重視したい」「自分の適性を生かしたい」「ワークライフバランスを大切にしたい」など、自分の求める働き方に基づいて就活軸を決定することが可能です。以下では、いくつかの視点から就活軸の具体例を解説します。
やりがいを中心とした場合
やりがいを重視する場合、自分が情熱を持って取り組める仕事や成長を実感できる環境が求められます。以下のように軸を具体化させることで、働きがいやモチベーションを感じられる職場を選びやすくなります。
【例】
- 尊敬する経営者の近くで仕事をしたい
- 自分の裁量で仕事がしたい
- チャレンジできる環境で働きたい
- 社会に貢献できる仕事がしたい
- 成長できる環境が整っている
- 高い技術力を持つ企業で働きたい
- クリエイティブな仕事に携わりたい
- 新規事業に挑戦したい
- グローバルな環境で挑戦したい
自分の興味・適性を中心とした場合
自分が強い関心を持つ分野や得意とするスキルを生かせる仕事が重要です。自分の興味や適性を中心にとらえることで、仕事への満足度や達成感が高まりやすくなります。
【例】
- 特定の業界で働きたい
- ○○に携わる仕事をしたい
- 保有している資格を生かしたい
- 留学経験を生かしたい
- 専攻・研究分野を生かしたい
- 大学で学んだデータ分析のスキルを生かしたい
- 資格を生かしてマーケティングに携わりたい
- サービス業で人と接する仕事がしたい
- プロジェクトマネジメントをしたい
- 研究開発に携わりたい
- 転勤しながら経験を積みたい
働き方を中心とした場合
自分のライフスタイルに適した働き方ができるかどうかが重要です。これにより、自分の生活と仕事のバランスを取りやすくなり、仕事以外にも時間を費やしたい方が長期的に働きやすい環境を見つけられます。
【例】
- リモートワークを導入している
- 海外勤務の機会がある
- 転勤がない
- 残業が少ない
- 産休・育休の取得率が高い
- 社外留学制度が整っている職場で働きたい
- 充実した休暇制度がある企業へ入社したい
- フレックスタイム制度がある
- ワークライフバランスを重視している
- 介護休暇制度が整っている
まとめ
企業の選定基準となる就活軸は、入社後のミスマッチを防ぐだけでなく、面接対策としても役立ちます。自己分析やインターンシップ、就活エージェントの活用を通じて、希望や価値観を見つめ直し、芯のある就活軸を決めることが重要です。やりがいや興味・適性、働き方などの視点から、自分に合った軸を見つけることで、就職活動がスムーズに進み、就職したい企業をピックアップする際にも役立ちます。入社後に後悔しないためにも、時間をかけて納得できる企業をいくつかに絞り、就活軸を基盤にした就職活動に取り組みましょう。