就活の自己紹介では何を話す? ポイント・例文・注意点を紹介

#就活 #自己紹介

面接の最初のシーンで行われる自己紹介は、就活生が自分のことを採用担当者へ伝えるために行う挨拶です。自己PRと混同しやすいため、違いを確認して、伝えるべきことを簡潔に伝える必要があります。本記事では、自己紹介で話す内容やポイント、注意点などを解説します。

目次

就活で自己紹介を求められる理由

就活の自己紹介では何を話す? ポイント・例文・注意点を紹介

就活で採用担当者が自己紹介を求める理由は、就活生の人柄を知るためです。面接時のアイスブレイクの目的で、自己紹介を行わせる企業も少なくありません。応募者の緊張をほぐし、その場の雰囲気を和ませるために、簡単に話せる自己紹介を取り入れています。
また、コミュニケーション能力を知る目的で自己紹介が求められるケースもあります。自己紹介の際に時間をかけて自己PRをはじめてしまうなど、採用担当者の意図とは異なる行動をとると、よい評価は得られません。

就活の自己紹介で話す内容

就活の自己紹介では、自分のことを知ってもらうために、基本的なプロフィールや趣味、面接への意気込みなどを話します。基本的なプロフィールには、大学名・学部・学科・氏名などがあります。それらを伝えた上で、自分がどんな人間かを知ってもらうために趣味や学生時代に学んだこと、部活動などパーソナルな内容を簡単に話すのがおすすめです。

趣味や学業などの話は、話の仕方によっては自分の強みのアピールである「自己PR」になってしまうため、注意しなければなりません。自己紹介の段階では、あくまでも自己PRにつながる内容にとどめておくことが大切です。エントリーシートと矛盾しない内容で、端的に話しましょう。自己紹介の最後には、面接への意気込みを語ります。

「本日は貴重な時間をいただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」「御社の○○に魅力を感じて志望しました。どうぞよろしくお願いいたします。」などの短い意気込みを述べて、自己紹介をまとめます。

就活の自己紹介でのポイント

就活の自己紹介では何を話す? ポイント・例文・注意点を紹介

時間配分を考える

面接の際には、自己紹介を1人1分ほどの時間で求められるケースが多く見られます。1分間の自己紹介に適した文章の長さは、250~300文字程度です。短すぎず長すぎない形で、伝えたいことをうまくまとめて自己紹介ができると、高い評価が期待できます。
企業によっては自己紹介の時間を30秒や2分などで指定される場合もあるため、どの時間を指定されても対応できるよう、自己紹介文は複数用意しておくのがおすすめです。なお、自己紹介の内容を短い時間に詰め込もうとして早口で話すのは、よい印象につながりません。あせらず、時間配分を意識しすぎることのないように、明るくはっきりと話しましょう。

言葉遣いに気をつける

就活の面接時には、話す内容はもちろん、言葉遣いにも注意しなければなりません。採用担当者は、応募者がどのような言い回しをするかまでチェックしています。言葉遣いはビジネスパーソンにとってマナーの基本です。たとえ話している内容が立派でも、言葉遣いが誤っている、あるいは不適切な場合には、マイナスの印象を抱かれる恐れがあります。
また、面接の際にはただ敬語を用いるだけでなく、略語などの使用を控えることも大切です。自分のことを「わたし」「わたくし」、相手先の企業を「御社」と呼ぶ基本的な言葉遣いには当然気をつけなければなりません。ほかには、「拝見させていただきます」「伺わせていただきます」などの二重敬語を使わない、「えー」「まあ」などのつなぎ言葉をできるだけ話さないといった注意も必要です。
あらかじめ、作成した自己紹介文や普段使っている言葉などが正しい表現か、目上の方に使う言葉かを確認しておき、面接に備えましょう。

はっきりと落ち着いて話す

自己紹介をする際には、落ち着いてゆっくりはっきりと話すことも大切です。緊張することで、そわそわして落ち着きがない態度になり、早口で話してしまうケースがあります。このような自己紹介をしてしまった場合、自信がなさそうに見えるなど、採用担当者にあまりよい印象を与えられません。
話す際には、できるだけ明るい表情を意識して、相手にはっきり聞こえる声で話すのがおすすめです。自信なさげに話すのではなく、自信をもって堂々とゆっくり話すほうが相手によい印象を抱いてもらえます。また、姿勢も意識しましょう。猫背では暗い印象になるため、背筋を伸ばしてよい姿勢を維持しながら面接に挑むことが大事です。

就活の自己紹介での注意点

就活の自己紹介では何を話す? ポイント・例文・注意点を紹介

長くなりすぎないようにする

自己紹介では、趣味やエピソードなどアピールしたい事柄があるとしても、話が長くなりすぎるのは問題です。限られた時間で行う面接では、要点をまとめてわかりやすく話す応募者が評価されやすくなります。話す内容は、だらだらと長くなることを避け、例文などを参考にしてまとめましょう。
話を簡潔にまとめる方法としては、最初に結論を述べてからエピソードを話す話し方がおすすめです。まずは面接で設定されやすい1分程度の時間で話せる自己紹介文を作成し、それから30秒、2分などの時間を設定された場合に対応できる文も作ります。
自己紹介が30秒程度の長さの場合には、趣味などに関する内容を極力短くする一方、2分の場合には趣味や学業、部活などの話を追加して具体的に話すとバランスがよくなります。自己紹介で話したい内容を箇条書きにして把握しておくと、時間の調整が必要な際に内容を組み立てながら適切な自己紹介を行うことが可能です。

自己PRと自己紹介を分けて考える

自己紹介は自己PRと混同されやすいため、分けて考えることが大切です。自己紹介は基本的に自分を採用担当者に知ってもらうための挨拶で、自己PRは自分の強み・能力や、仕事への意欲などを企業に伝えるアピールです。
自己紹介を求められたら、自分の強みなどを話してアピールするのではなく、面接の場にいる方々に対して簡単な挨拶をしましょう。自己PRの場は別の時間に設けられているケースが多いため、はじめからアピールする必要はありません。自己紹介の際に自己PRをしていると判断されると、よい評価につながらないこともあるため、くれぐれも注意してください。

事前に練習する

自己紹介文を作成して面接に備えたつもりでも、実際の面接では緊張してうまく話せなくなる場合も少なくありません。面接でスムーズに自己紹介をするには、事前に練習をしておくことが大切です。面接前には、表情や姿勢などに気をつけながら、本番同様に声に出して自己紹介をしておきましょう。
指定された時間に合わせた形で自己紹介ができるか、時間を測りながら練習をはじめ、自己紹介をしている自分の姿を録画して、自分で話し方のチェックを繰り返します。録画では、話し声、目線、抑揚をつけているか、明るい表情をしているか、ゆっくり話しているか、言葉遣いは合っているかなどを詳しく確認し、徐々に改善することが大切です。
ほかにも、友達と一緒に自己紹介の練習をしてチェックしてもらう、就職エージェントのコンサルタント・キャリアアドバイザーなどに見てもらうといった練習方法があります。コンサルタントなどに見てもらうと、面接官の目線で直すべき点などのアドバイスも受けられて有益です。

就活の自己紹介の例文

1分の場合

本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
○○大学○○学部4年の××です。
大学では○○部に所属し、部活動で副部長をしておりました。部活では、××大会で○位の成績を残した経験があります。
副部長の立場から、試合や大会などのイベントに限らず部活では選手の状況を配慮し、サポートするため率先して声掛けを行っておりました。
チームメンバーがお互いに連携を取りながら大会に臨んだ結果が、大会成績に表れたと思っております。
メンバー間の連携を強化するためのコミュニケーション能力を培うことができたと考えております。本日はお時間いただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

30秒の場合

本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
○○大学○○学部4年の××です。
大学ではマーケティングを研究するゼミに所属しており、商品が売れる仕組みを学び、実践的なフィールドワークも経験しました。
ゼミでは、実際に地元の企業と協力して商品開発を行い、高い販売実績の実現に向けた取り組みも行いました。
その経験の中で、商品開発のためには、顧客理解が何よりも重要ということを学びました。本日はよろしくお願いいたします。

まとめ

就活で自己紹介が求められるのは、採用担当者に対する就活生の人柄の伝達、面接時のアイスブレイキングといった目的があるからです。自己紹介では、基本的なプロフィール、学業や部活などの簡単な紹介、面接への意気込みなどを話します。
自己紹介では、時間配分、言葉遣い、話し方などに注意しましょう。自己PRとは異なるため、長くなりすぎないよう、事前にしっかりと練習しておくことが大切です。

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