就活に役立つ自己分析の効率的なやり方|目的や注意点なども紹介

#就活 #自己分析

就活において企業へ自分をアピールするために重要になるのが、自分のことを振り返る「自己分析」です。自己分析が十分にできていると、企業選びや面接など多くの就活シーンで役立ちます。本記事では、就活での自己分析の目的ややり方、注意点などを解説します。

目次

就活における自己分析とは?

就活に役立つ自己分析の効率的なやり方|目的や注意点なども紹介

就活における自己分析とは、今までの経験や考えなどを振り返って自分を分析することです。過去に起きた出来事を振り返り、詳しく掘り下げていくと、自分の性格、得意なもの、何に興味をもっていたかなどを客観的な視点で見つけられます。自分自身を振り返って分析した結果から、特長、強み、弱みなどの把握も可能です。
自己分析によって把握できた内容は、就活をする際の軸になります。業界・企業選び、エントリーシート作成など、就活におけるさまざまなシーンで自己分析が役に立ちます。

就活での自己分析の目的

強みを言語化してわかりやすくアピールする

自己分析では、自分の特長や強みの把握が可能です。自分の特長や強みを把握できると、就活時に採用担当者に対するアピールがしやすくなります。面接での自己PRでは、自分の強みを限られた時間内でわかりやすく伝えることが重要です。
採用担当者は就活生の性格や特長、強みが自社で生かせるかに注目しています。自分がどのような人間でどういった強みがあるかを把握していないと、時間内で効果的に自分のことを伝えることはできません。面接の際には、自分の経験、仕事で生かせる能力などを具体的なエピソードを交えて伝えると、説得力が増します。
自己分析で自分の特長、能力などを知り、応募企業で生かせそうな強みを把握しておくことで、入社後、あなたが活躍するイメージを相手に伝えやすくなります。

企業選びの軸を決める

自己分析で自分の考え方や価値観が明確になると、企業選びの軸決めにも役立ちます。自分のことをよく把握することで、自分が仕事において何を重視しているか、能力を生かせる仕事は何かなど、企業選びの軸が見つかります。自己分析をしていないと、選択する際の基準とする軸がないため、どの企業が自分に向いているのかを明確にできません。
自分の価値観に合った企業を選べない状態では、深い理由や一貫性がないまま応募企業を選んでしまい、納得内定が難しくなるだけでなく、志望動機が思いつかず、選考も通りにくくなります。自分の能力を発揮してやりがいのある仕事ができる企業に就職するためには、企業選びにも自己分析を活用することが大切です。

将来の目標を決める

自己分析は、就活だけでなく就職後の目標やキャリアプランを考える場合にも役立ちます。就職して働きはじめてからは、部署異動、昇進など仕事上でのキャリアを考えることが大切です。どのような仕事を積み重ねていき将来はどういった仕事をしたいのか、短期・中期的な目標から長期的な目標まで立てておくと、目標に向かって長く働ける企業探しにつながります。
将来の目標は、面接時に採用担当者から質問されるケースもあるため、回答を準備しておくことが重要です。働きはじめたら社会人として貢献していきたい、といった大まかな目標ではなく、どのような経験を積みたい、働きながらこの資格が取りたい、5年後にはこういった人材になりたいなど、具体的に自分の目指すキャリアを考えます。
将来なりたい自分像を決めて長期的な目標を立ててから、将来に向けてやるべきことを段階的な目標として設定し、最終的な将来の目標につなげます。

就活での自己分析のやり方

自己分析にはさまざまなやり方があります。自己分析に関する書籍でもよく取り上げられるのが、自分史の作成、マインドマップ作成、自己分析ツール使用などの方法です。

自分史を作る

就活に役立つ自己分析の効率的なやり方|目的や注意点なども紹介

自己分析のやり方には、小さいころからの自分の人生を振り返る自分史作成があります。自分史とは、幼少期、小学生時代、中学生時代、高校生時代など、時系列で自分のことをまとめたいわゆる年表のことです。年代別に、当時を思い出しながらさまざまな出来事を書き出して作成します。
どのようなことに興味があったか、何をして遊んでいたか、得意な教科と苦手な教科は何か、どのように部活へ取り組んでいたか、学校行事はどうだったかなどを詳しく書き出すことが大切です。自分の性格や特長、成功したこと、失敗したことまで、忘れていた出来事などを思い出してできるだけ多く書き、現在の自分との共通点や変わった点などを見つけます。
一度にすべてのことを思い出せない場合もあるため、あとから思い出したことを書き足していきます。なかなか書き出すことが思いつかない場合には、自分が今興味をもっていることに関して、いつから気になっていたのか、なぜ興味をもつようになったのかなど少しずつ思い返していくのもおすすめです。
部活・勉強など頑張っていたことをわかりやすくまとめ、自分の過去から現在までを振り返って書き出していくのには時間がかかります。ただ、一度自分史を作成すると、まとめた過去のエピソードをエントリーシートでそのまま使える場合もあるなど、さまざまなメリットがあります。

マインドマップを作る

就活に役立つ自己分析の効率的なやり方|目的や注意点なども紹介

自己分析でマインドマップを作る方法もあります。マインドマップとは、思考やアイディアなどを地図状に書き出し可視化して、情報を整理する際に役立つフレームワークです。メインテーマとなる自分を中央に書き、周囲に連想されるキーワードを書き出していく方法で自分を視覚的に整理します。
マインドマップは、紙に短いキーワードを書いていくだけで比較的簡単にできる手法です。頭の中に浮かんだキーワードを可視化していくと、マップから新しいキーワードが引き出されていくため、頭の中で考えていることを自然に書き出し、明確にできるメリットがあります。
自己分析をする際には、メインテーマの自分のまわりに「性格」「趣味」「特技」「苦手なこと」「頑張ったこと」など、思いついた言葉を書き加えていきます。「性格」のまわりに「活発」「好奇心旺盛」などのキーワードを次々と追加していくことで、自分の可視化が可能です。
ただし、マインドマップ単体では自己分析の完成にはなりません。マインドマップを作成したあとには、キーワードを整理してさらに深掘りする必要があります。

就活用の自己分析ツールを使う

自己分析ツールは、パソコン・スマートフォンなどで簡単に自己分析ができるツールです。就活用の自己分析ツールを活用すると、短時間で自分の性格や強みなどの診断が可能です。自己分析ツールは無料で提供されているものもあれば、有料の場合もあります。ツールを使用して複数の質問に答えていくと、回答内容から診断された分析結果が表示されます。
自分で思っている評価ではなく客観的な評価を確認できる点が、自己分析ツールを使用するメリットです。ツールごとに用意されている質問、分析内容、診断結果などは異なります。診断結果が出ると同時に就活のアドバイスが受けられるツールや、希望する企業との適性を分析できるツールなどもあり、自分に適したツールを選べます。
ただし、自己分析ツールを使用した診断結果だけでは完全な自己分析ができない点には注意が必要です。診断結果は自己分析をする際のサポートとして使用し、「なぜそういった結果になったのか」などさらに自分で深く分析することが大切です。

就活での自己分析の注意点

強みだけでなく弱みも見つける

自己分析ではアピールしたい強みだけでなく、弱みを見つけることも大切です。就活では、面接時に長所と短所の両方を質問されることがあります。採用担当者は、主に、応募する方が自分を客観的に分析できているか、失敗のあとにどのような対応をしたかを知りたいため、過去の失敗などを尋ねます。
自分の短所は長所に通じる場合もあるため、ネガティブにとらえすぎず、自己分析でよく把握しておくべきです。失敗した過去も、対応や反省をその後に生かしていることを伝えられると効果的なアピールにつながります。

思い込みで決めない

自分の長所や強みは、思い込みで決めてしまう場合があるため注意が必要です。自己分析は基本的に自分目線でするため、今まで思ってきた自分の長所や強みが正しいかどうかを確認することなく自己分析の結果にするケースがあります。正しく自己分析をするためには、主観的に決めるのではなく客観的な分析を取り入れることが大切です。
過去の自分の経験や言動に対して周囲がどのような反応をしていたか、どういった変化が生じたかなどを振り返ると周囲から見た自分がある程度わかります。ほかの方に自分の長所や短所を聞く方法でも客観的な評価がわかり、自己分析の役に立ちます。

企業が求める人物像に合わせない

企業がホームページなどに「求める人物像」を掲載しているケースは少なくありません。応募する企業の求めている人物像が実際の自己分析の結果とは違っていた場合、自己分析の結果を企業向けに無理に合わせないことが大切です。
たとえば、「向上心のある人物」を求めている企業に応募する際に、自分の強みを向上心と伝えてしまうと、なぜ向上心があると思うのか、向上心があると感じたエピソードがないかを聞かれる場合があります。企業に合わせて考えた強みでは実際のエピソードを語れないなど、一貫性のない受け答えで終わるリスクがあり、採用担当者にもうまくアピールができません。
求める人物像でなくても、自分の強みや経験を企業で生かせないか考えて自己分析をすると、自分の長所を相手に伝えやすくなります。

まとめ

就活における自己分析は、今までの経験や考えを振り返って分析し、自分の特長や強み、弱みを把握することです。自己分析のやり方には、自分史やマインドマップの作成、自己分析ツールの使用などがあります。各方法を取り入れて客観的な自己分析で自分のことが把握できると、企業選びの軸決めや採用担当者に対するアピール、将来の目標決めなど、さまざまなシーンで役立ちます。

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