【就活】面接でよく聞かれる質問集|回答例や逆質問も対応

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新卒採用の面接で聞かれる質問はさまざまですが、どの企業の面接でも共通して聞かれる質問はいくつかあります。本記事では、よく聞かれる質問を厳選して9問紹介します。回答例も用意したので、就職活動中の方は併せて参考にしてください。

目次

自己紹介をお願いします

【就活】面接でよく聞かれる質問集|回答例や逆質問も対応

一般的に、面接は自己紹介からはじまります。第一印象を決定づける重要なシーンなので、明るく元気よく、氏名、出身大学、取り組んできた活動などを簡潔に伝えましょう。自分の宣伝である「自己PR」とは異なるので、長々と話す必要はありません。

可能であれば、面接中に掘り下げてほしいことを盛り込みましょう。そうすることで、より面接中の話がふくらみます。

質問の目的

自己紹介を求める目的のひとつは、表情や雰囲気、声のトーンなど、人柄を見ることです。書類と実際の第一印象を照らし合わせる目的もあります。適切な挨拶ができているか、コミュニケーションが取れるかなども注目されるポイントです。加えて、学業、サークル活動、アルバイト、ボランティア活動などのエピソードを聞くことで、入社後の姿を思い描こうともしています。

会社によっては「30秒で自己紹介をしてください」など、話す時間を指定されることもあります。その場合に見られているのは、要点をつかんだ話ができるかです。あらかじめストップウォッチを使って、自己紹介にかかる時間を確認し、調整できるようにしておきましょう。

回答例

この度はお時間を頂きありがとうございます。
○○○大学○○学部○○学科の、○○○○と申します。
大学では○○を学んでいます。
学業以外では、○○サークルの活動に力を入れています。
本日はよろしくお願いいたします。

この回答例で、おおむね30秒弱です。「1分程度で」と指定された場合は、自己PRの要素も盛り込んでいきましょう。

自己PRをお願いします

自己紹介とは異なり、自分の魅力や強みをアピールするのが自己PRです。その際、アピールポイントは1個に絞るほうが伝わりやすくなります。発信力や柔軟性、課題解決力など、最も伝えたいポイントをよく考えましょう。それをテーマにして具体的なエピソードを入れると、説得力のある答えに仕上がります。

質問の目的

それぞれの強みや考え方、興味があること、得意なことなどを知るのが第一の目的です。その内容をふまえて、面接官が企業にマッチした人材かどうかを見極めていきます。「なぜ○○と考えたのか」「一番大変だったことは何か」「その困難をどのように乗り越えたのか」など、話した内容を深掘りする質問をされることもあります。具体的に説明できるよう、自分の経験を整理しておきましょう。

回答例

私の得意なことは、率先して状況を改善することです。
アルバイト先の喫茶店では接客マニュアルがなく、対応するスタッフによって商品・サービスの質に差が生まれていました。そこで私は、品質が高い水準で一定になれば顧客満足度が向上すると考え、店長とも相談した上でマニュアルの作成・周知を行いました。それによって商品・サービスの質が一定に保たれ、リピーターも増加しました。
また、作成したマニュアルをもとに新人アルバイトの育成を行ったところ、3か月以内の退職者が3人から1人に減少しました。
この課題解決力を御社でも生かしたいと思っております。

志望動機を教えてください

学生のアルバイトの志望動機であれば「家が近いから」「稼ぎたいから」「時間の融通が利くから」などの答えでも良いかもしれません。しかし、長期的にキャリアを積むことが前提の正社員なら、その企業を志望する動機もしっかりと考えなければいけません。エントリーシートの内容をふまえ、入社後のキャリアプランも練りながら、その企業でなければいけない理由を言語化しましょう。

質問の目的

志望度の高さや企業研究の度合いをはじめ、「会社と同じ方向性を持って活躍してくれそうか」を知りたいという考えがあります。

回答例

大学時代の○○という経験から、金融系のシステムに関わりたいと考えていました。そんな中で拝見したのが、御社の「○○○」というソリューションです。
私なりに考えていた、金融系クライアントのお困りごとへの対策がすべてパッケージ化されており、とても感銘を受けました。また、経営理念にも共感し、ぜひ御社で新たなサービスの開発に挑戦してみたいと思いました。
プログラミングは今独学で勉強しており、幅広く対応できる技術を習得しつつ御社での仕事に携わりたいと思っております。

大学では何を学んでいますか

大学で体系的に学んできたことをアピールしましょう。力を入れて取り組んだ分野はもちろんですが、印象的だった講義内容、チームで協力しながら取り組んだ研究会なども、エピソードと一緒に伝えると効果的です。企業にあわせて、実際の仕事で生かせることは何か、考えるのもポイントです。専攻分野がそのまま業務に繋がらない場合でも、生かせることはあるはずです。また、面接官がこちらの専門分野に通じている場合を除き、なるべく専門用語は使わずに、わかりやすく伝えましょう。

質問の目的

「大学で学んだことを自社にどう生かしてくれるか」「何に興味があり、どういった価値観を持っているのか」といった点を知りたいと企業は考えています。また、学びに対する姿勢を見ることで、就活生が仕事へどのように取り組むかを知る手がかりにしたいとの考えもあります。

回答例

大学では心理学を専攻しました。
実益につながらないと言われがちな心理学ですが、私はこの分野を学ぶことによって、人間の行動選択の動機を具体的に考える力が身につきました。社会人になったら、どのようなマーケティングをすれば自社製品のシェアを拡大できるかといった点に関する知見を生かしていきたいです。

学生時代に力を入れたことはなんですか

【就活】面接でよく聞かれる質問集|回答例や逆質問も対応

いわゆる「ガクチカ」です。企業の文化や求めるスキルに合わせて、自分の経験と強みをアピールできるようにエピソードを選び、内容を構成しましょう。

質問の目的

「自社で自分で考え、周りの協力もあおぎながら、任せた仕事を遂行できるのか」という姿勢を判断するための質問です。学生時代に力を入れたことのエピソードを通して、物事への取り組み方、うまくいかない時の対処方法、耐久力、わかりやすく伝える力などを知りたいと企業は考えています。

回答例

バイオリンの練習に力を入れました。友人に誘われて初めて観たコンサートで感銘を受けたからです。
最初は音が出せず、弦を押さえる指がタコや血マメだらけになりました。しかし、やみくもに練習をしているだけでは何も変わらないと思い、思い切ってプロにアドバイスを求めたところ、押さえ方の悪い癖がついているとわかりました。
そこで、指を保護するプロテクターをつけて、癖を改めながら弦を押さえる練習と、左手の柔軟性を高めるストレッチを毎日時間を決めて行うことにしました。
その結果、コンサートで聞いて感銘を受けた曲を、つたないながらも弾けるようになりました。
この経験を通じて得た、計画的な練習でスキルを身につける力を、今後も生かしていきたいと思います。

部活動やアルバイトの経験を教えてください

入社後の仕事に対する姿勢を、エピソードを通して伝えられるチャンスです。「部長に選出された」「顧客からのアンケート結果が良かった」などの成果があれば、ぜひ伝えましょう。成果がなくとも、学びがあれば問題ありません。

質問の目的

物事に対する姿勢、問題解決力、粘り強さ、コミュニケーション能力などをはかるための質問です。自分の経験をわかりやすく伝えられるかも見ています。また、その経験が自社で生かされそうかどうかも着目される点です。

回答例

カフェでアルバイトをしていました。
居心地のよい店内でリピーターの方も多く、スタッフも和気あいあいと働いていましたが、休日の15時前後のピークタイムにおける対応が課題でした。お客様が長すぎる待ち時間にくたびれてしまい、総合的な満足度が下がってしまうからです。
そこで私はスタッフの仲間と一緒に、並んでいるお客様へ待ち時間の目安をこまめにお伝えすると共に、メニュー表をお渡ししてあらかじめ選んでいただけるように配慮しました。そうすることで待ち時間中の気が紛れるだけでなく、お客さまから「心づかいがうれしかった」などのお声も頂きました。
この経験を通して、顧客満足度を高めるためには、お客様目線で何をすれば喜ばれるかを考える必要があると学びました。

入社後にやってみたい仕事はありますか

自分の強みを生かしながら、その企業でしかできないようなキャリアプランを話しましょう。

質問の目的

求職者が自社の企業研究をした上で、働くイメージが明確になっているかを知るための質問です。同時に、自分のキャリアプランをしっかりと持っているか、自社の環境がそれにマッチするかも見ています。

回答例

私はライティング部門において、御社の製品・サービスを広め、売上向上に貢献したいと考えています。
御社の注力されているコンテンツマーケティングは、とてもエキサイティングです。私は普段からよく本やニュースを読み、企業のオウンドメディアやSNSなど、文章全般に親しんでいます。社会動向にもアンテナを張るよう心がけています。
大学で専攻した文学の知識を生かし、ブランドイメージが向上するようなコンテンツを作成することで、御社に貢献していきたいと思います。

他社の選考状況を教えてもらえますか

「正直に答えて大丈夫?」と思うかもしれませんが、自分の中で軸を持って他企業にもエントリーしているのであれば問題ありません。その際は「○○の理由で企業にエントリーしている」という風に、明確な理由を添えるのが大切です。なお、すべての企業に「第一志望」と答えるべきかどうかは悩ましいところですが、率直に「迷っています」などと答える手もあります。

質問の目的

企業は、求職者が一貫性を持って就活をしているのかを知りたいと思っています。また、採用したいと思っているのであれば、「他社が内定を出す前に内定を出したい」という思惑もあります。

回答例

これまで同業界の4社の選考を受け、そのうち1社が二次面接予定、1社から内定を頂いています。

なにか質問はありますか【逆質問】

【就活】面接でよく聞かれる質問集|回答例や逆質問も対応

最後にこの質問がある場合は、自分の熱意や企業研究の成果をアピールできるチャンスです。「ありません」と答えるのは避けたほうがよいですが、調べればすぐにわかる質問やネガティブで答えづらい質問をするのも、イメージの低下につながりかねません。

質問の目的

求職者が自社をどれだけ熱意を持って研究したのかを見ようとしています。それと同時に、会話のキャッチボールができるかも確認される事項です。また、役職や役割に応じた質問を行えるかも念頭に置いています。

回答例

  • 1日、1年の業務スケジュールを教えて頂きたいです。
  • ○○事業が伸びている要因は、私は○○かと考えましたが、差支えのない範囲で大きな要因を教えてください。
  • 資格の取得に向けた勉強をしようと考えておりますが、御社のWebサイトにある資格取得支援制度の詳細について教えて頂けますか。

まとめ

ここで挙げた9つの質問は、企業にとって採用活動を成功させるために重要なものばかりであり、多くの企業で共通して使われています。
説得力のある回答をするためには、企業の採用サイトやコーポレートサイト、社員インタビューページなども参考にしながら、自分ならではの強みを棚卸しすることが大切です。
採用活動を成功に導くために、事前の準備をしっかり行って、面接に臨んでください。

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