#就活 #会社選び
就活において、応募先の会社選びをするための基準を自分なりに設けることはとても大切です。会社選びの軸を設定することで、目先の就職活動を効率化できるだけでなく、入社後のミスマッチを避けて長く働きやすくなります。そこで本記事では、就活で会社選びの基準を設けるべき理由や、具体的な基準例、注意点などを解説します。
目次
就活で会社選びの基準を設けるべき理由
就職活動において、会社選びの基準(就活の軸)を設けることは、自分に合った企業を見つけ、効率的に就活を進めるために欠かせません。具体的には、会社選びの軸を設けることで、以下のような効果が期待できます。
ミスマッチを防げる
会社選びの基準を明確にし、それに基づいて企業選びを行うことで、入社後のミスマッチを減らすことができます。たとえば、業種や職種だけに注目して他の基準を曖昧にしたまま「なんとなく」で企業を選ぶと、結果的に自分の希望や価値観に合わない企業に入社し、後悔する可能性があります。耐えられずに早期離職すれば、再び就職活動をやり直すことになってしまいます。
自分が働く上で大切にしたいことを自己分析し、その軸に基づいて企業を選ぶことは、目先の就職活動だけでなく、長期的なキャリア形成にもつながります。
効率的に就活ができる
会社選びの基準を明確にすることで、就活の効率化が促進されます。基準を持たずに就活を始めると、応募先を決める際に迷いやすく、エントリーに無駄な時間をかけてしまうことがあります。自分に合わない企業にエントリーしてしまうと、応募書類の作成や面接準備などに多くの時間や労力を取られることになります。
一方で、会社選びの基準が定まっていれば、数ある企業の中から自分に合った企業を効率的に絞り込むことができ、就活全体をスムーズに進められます。
面接の対策になる
会社選びの基準を明確にすることは、面接対策にも有効です。面接では、「なぜこの会社を選んだのか」といった会社選びに関する質問がよくされます。他にも「他にどのような企業を選んだのか」と聞かれることもあります。その際、説明が曖昧だったり、選んだ企業に一貫性がなかったりすると、ビジョンや目的意識が不明確な印象を与える可能性があります。
会社選びの軸がしっかり定まっていれば、自分が何を重視して就活を進めているのか、その基準に合った企業を選んだ理由を具体的かつ説得力のある形で説明することができます。
就活における会社選びの基準例
会社選びの基準は、自分の希望や価値観に合わせて多様に考えられます。ここでは、参考のために、一般的な例をいくつか紹介します。
事業内容・仕事内容
事業内容や仕事内容は、会社選びの基準の中でもとくに重要なもののひとつです。応募先の企業がどのような事業を行っているか、そして自分がその事業や仕事内容に興味を持てるかどうかは、入社後の会社員生活の充実度合いに大きく関わります。応募先の企業がどのようなサービスや製品を提供しているのか、その事業が社会的にどのような価値があるのかを把握し、それらが自分の価値観や関心と一致しているかをチェックしましょう。
さらに、入社後に自分が具体的にどのような仕事に携わるのかを確認しておくことも重要です。自分のスキルや適性、キャリアビジョンと、その企業やポジションの仕事内容が合っているかを慎重に見極めることで、入社後のミスマッチを防ぎ、新しい環境へスムーズに適応しやすくなります。
企業理念・経営方針
事業内容や仕事内容がマッチしていても、企業理念や経営方針が自分の価値観と合わなければ、長く働き続けるのが難しくなることがあります。経営者の理念や経営方針は、企業全体の働き方やプロジェクトの方向性などに大きく影響を与えるものだからです。
そのため、会社選びに際しては、企業の掲げるビジョンないしパーパスに自分が納得や共感をもてるかも確認しておきましょう。
職場の雰囲気や社風
職場の雰囲気や社風などをチェックすることも大切です。入社後は、多くの時間をその会社で過ごすことになります。いくら給与などの待遇が良くても、職場の雰囲気や社風が合わなければ居心地が悪くなり、その会社で働くのが苦痛になる可能性も否定できません。
どのような社風が望ましいかは、人それぞれです。たとえば、チームワーク重視でコミュニケーションが活発な職場がいい方もいれば、黙々と1人で集中して作業するのが向いている方もいます。職場の雰囲気や社風は外部からは見えにくい部分もありますが、インターンへの参加やOB・OG訪問、あるいは面接での逆質問など多様な方法を使ってなるべく判断材料をそろえましょう。
福利厚生や待遇
福利厚生や給与などの待遇面も、就職先を選ぶ際には当然大切です。これらは入社後の生活の質やライフプランに直結する要素でもあるので、私生活も含めて自分のキャリア設計に十分な内容かチェックしましょう。ただし、待遇はキャリアアップと共に移り変わることから、初任給だけでなく、昇進や昇給などのキャリアアップに伴う変化も考慮しましょう。
長期的に働き続けるためには、産休・育休制度の充実や利用率なども見逃せないポイントです。福利厚生は、法定外の部分で企業ごとに特色が出やすいです。福利厚生や待遇は、自分の努力では変えることができない事柄なので、事前にしっかりと確認しておくことが安心につながります。
教育体制
新卒で入社した企業の教育体制は、社会人としての基礎を築く上でとても大切です。教育体制がしっかりしている企業に入社すれば、新人研修やOJTを通じて、業務に必要な知識やスキルを身につけ、安心して社会人生活をはじめられます。新入社員へのフォローがしっかりしているかどうかは、入社3年以内の離職率などを調べることでも、ある程度のヒントを得られます。
また、長期的なキャリア形成のためには、新入社員向けの研修・教育制度だけでなく、管理職向けの研修や、キャリア形成・資格取得に関する支援制度などの有無をチェックしておくに越したことはありません。とくに就職先へ自己成長や自己実現の機会を求めている方は、教育体制を入念にチェックしましょう。
会社選びの基準を設ける際の注意点
会社選びの基準を誤って設定すると、かえって就活が難航することがあります。こうした事態を避けるためには、特に以下の点に注意することが重要です。
優先順位を決める
会社選びの基準は、複数設けても問題ありません。しかし、すべての基準を完全に満たす企業を求めると、合致する企業がなかなか見つからず、就活が停滞しやすくなります。そのため、それぞれの基準に「必須」「できれば望ましい」「あればなお良い」といった優先順位を設定しておきましょう。
優先順位が定まっていれば、応募する際や複数の内定獲得後に入社先を選ぶ際にも、より適切な判断がしやすくなります。なぜその基準が自分にとって重要なのかを深く見つめ直すことで、優先度の高い要素を明確にすることができます。
柔軟に対応する
会社選びの基準を設定することは、就活の効率化や最適化に役立ちますが、それにこだわりすぎるのも問題です。就活を進める中で、企業や業界の知識が深まり、自己分析が進むにつれて、価値観や将来のビジョンが変わることもあるからです。また、設定した基準が現実に対して高望みすぎることもあるかもしれません。
こうした変化が起こった場合、従来の基準に固執するのは、かえってデメリットが大きくなります。現状に合わせて、柔軟かつ臨機応変に基準を見直すことが大切です。
まとめ
就職活動において、会社選びの基準を設けることは、ミスマッチを防ぎ、効率的に自分に適した企業を見つけるために欠かせません。企業選びの基準としては、事業内容や社風、福利厚生など、さまざまな要素が挙げられます。これらの基準のうち、自分にとって何が特に大切なのか、優先順位を含めて明確にしていくことが重要です。
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