#就活 #出遅れ
就職活動に出遅れたと感じると、焦りや不安を抱える方も多いと思います。しかし、就活はスタートの早さだけが成功の決め手ではなく、出遅れた場合でも正しい対策を講じれば挽回は十分可能です。
本記事では、一般的な「出遅れ」とされる基準や具体的な解決策を解説します。
目次
就活の出遅れはいつから?

就職活動において、出遅れの基準になる時期は6月です。なぜなら、内閣府の発表によると、6月までに約9割の学生が最初の内々定を受けているからです。
つまり、6月までに1社からも内々定を獲得できていない場合、就職活動のペースを見直す必要があるかもしれません。
一般的な就活のスケジュールでは、6月に面接などの選考がスタートします。しかし、このスケジュールは大手企業が中心に取り入れているもので、実際にはもっと早くに選考を開始する企業も多いのが実情です。
とくに、外資系やベンチャーなどは早期選考をすることで知られており、業界によっては「出遅れ」のタイミングが前倒しになることもあります。
就活に出遅れた場合の状況把握方法
就活に出遅れた場合でも、適切に状況を把握して今後の計画を立て直すことで挽回できます。とくに、自分がどの段階でつまずいているのかを明確にすることが重要です。以下では、具体的な状況別の把握方法を解説します。
何も就活をしていない場合
就活の準備がまったく進んでいない場合、まずは一般的なスケジュールを把握する必要があります。
就活の一般的なスケジュール
- 大学3年生3月:企業の採用情報が公開、エントリーの開始
- 4~5月:企業説明会への参加、ES(エントリーシート)提出
- 6月:筆記試験、面接など選考の開始、内々定の通知
- 7月以降:夏採用の選考開始、秋採用の情報公開、エントリー開始
- 10月以降:内定式の実施
このように、夏以降も選考を行っている企業もあるので、出遅れたとしても速やかに対策を行えば挽回が可能です。
WebテストやESに通過しない場合
Webテストで不合格になる場合、準備が不足している可能性があります。Webテストを突破するには、企業ごとの出題傾向を把握することが重要です。大手企業の出題傾向はインターネットで調べることができるため、事前に確認しておきましょう。毎日少しずつでも学習時間を確保し、傾向に合わせた対策を進めることが大切です。
ESが通過しない場合は、内容を一から見直す必要があります。特に、自分の強みや志望動機が具体的に書かれているかを確認してください。また、第三者に添削を依頼し、客観的な意見をもらうのも効果的です。これにより、自分では気づかなかった改善点を発見できるでしょう。
面接を通過しない場合
面接で不合格が続く場合には、どの段階でつまずいているのかを明確にすることが必要です。一次面接と二次面接、最終面接では不合格となる原因が異なるからです。
一次面接で不合格になる主要因
- 基本的なマナーや身だしなみが整っていない
- 緊張により円滑なコミュニケーションが取れていない
二次面接で不合格になる主要因
- 自己分析が不足しており、自分の強みを明確にアピールできていない
- 業界分析が不十分で志望動機が弱い
- 一次面接のときの回答と矛盾が見られる
最終面接不合格になる主要因
- 企業側とのミスマッチ
- 企業に志望度が低いと思われている
- これまでの面接と一貫性に欠ける回答をする
それぞれの原因によって取るべき対策も異なるので、面接のどのフェーズで落ちてしまうのか、しっかりと把握しておきましょう。
就活の出遅れの挽回方法

就活の出遅れを挽回するためには、効率的かつ効果的なアプローチが欠かせません。まずは、自分に必要な行動を明確にし、ひとつずつ進めていきましょう。ここでは、就活の出遅れを挽回するための具体的な方法について解説します。
効率良く自己分析を行う
就活において最初に取り組むべきは自己分析です。なぜなら、自分を深く把握することで、企業選びや面接での自己アピールが効果的に行えるようになるからです。しかし、就活で出遅れていると感じた場合は、効率を重視した「他己分析」を行うのがおすすめです。他己分析とは、周囲の方に「自分がどんな人物か」を尋ねることで、自分を客観的に捉える手法です。家族や友人、先輩などに意見を求めることで、自己分析だけでは気づけなかった自分の強みや特性を発見できる利点があります。また、他己分析を通じて得られた知見は、ESや面接でのアピールポイントとして活用できるため、出遅れを挽回する助けとなります。
就活の軸を考える
自分の「就活の軸」を明確にすることも、出遅れ挽回への近道です。就活の軸とは、自分が企業や仕事を選ぶ際の判断基準のことで、これが定まっていないと業界や企業を絞り込むことができず、無駄に時間を費やす恐れがあります。
たとえば、「社会貢献が実感できる仕事がしたい」、「英語スキルを生かせる職場で働きたい」といった具体的な目標を設定することで、効率的に志望企業の選定ができます。業務内容以外でも、福利厚生や待遇、勤務地を就活の軸にすることで、自分が本当に働きたい環境を見つけやすくなります。就活の軸についてさらに詳しく知りたい方は、下記関連記事も参考にしてください。
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模擬面接を活用する
就活では、面接で苦戦する学生が少なくありません。特に出遅れた場合は、迅速に面接対策を進める必要があります。そのためには模擬面接の活用がおすすめです。面接官役は友人や家族に協力を依頼する方法もありますが、より実践的な練習をするために、大学のキャリアセンターや就活エージェントを利用するのがおすすめです。模擬面接を通じて、回答内容や話し方を改善し、本番に備えることで自信を持って臨めるようになります。
ESを添削してもらう
就職活動を進めるうえで、ESのブラッシュアップは欠かせない工程です。通常であれば、選考を重ねる中で徐々に改善を図りますが、出遅れている場合はその余裕がありません。
魅力的なESを作成することは想像以上に困難です。なぜなら、基本的な文章能力だけでなく、内容をきちんと伝えられる表現力も要求されるからです。そこでおすすめなのが、ESを添削してもらうことです。
依頼する相手は、すでに社会人になっている先輩や複数企業のES選考を通過している友人でも構いません。可能なら、大学のキャリアセンターや就活エージェント、人事経験のある社会人などに依頼しましょう。採用に関する専門知識を持つ方からの添削を受けることで、より実践的なアドバイスをもらえます。
なるべく多く選考を受ける
なるべく多くの選考を受けてノウハウを蓄積することも、挽回への近道になります。とくに、面接への苦手意識がある場合や希望の企業・業界が決まっていない場合は、気になった募集には積極的に応募し、選考の場数を踏んでおきましょう。そうすることで、面接に慣れることができ、自分に合った企業・業界を見つけやすくもなります。
内定は保留や辞退が可能です。自分が納得できる結果を得るためにも、出遅れた場合は、とにかく多くの選考を経験するのが重要です。
就活に出遅れたときの考え方

就活に出遅れても、前向きな姿勢を保つことが何より大切です。諦めたり周囲の進捗と比較して焦ったりせず、着実に進めることが挽回への近道です。一人で抱え込まず、家族や友人、就活エージェントなど、周囲のサポートも積極的に活用しましょう。
出遅れたからといって諦めない
出遅れたときに重要なのは、「もう遅い」と諦めず、行動を続けることです。不採用通知が続いたり、志望していた企業の選考で結果を出せなかったりすると、気持ちが落ち込むのも無理はありません。また、事情があって夏以降から就活をはじめる学生が多いのも実情です。たとえば、留学から帰国した場合や公務員志望の学生は、7月以降に実施される夏採用の選考に挑むこともあります。そのため、出遅れた場合でも諦めずに就活を続ければ、希望に沿った企業・業界と出会える可能性が広がります。
どうしても内定が得られない場合や、希望する企業からの内定が叶わなかった場合には、留年という選択肢も考えられます。ただし、留年は記録として残るため、採用担当者の印象に影響を及ぼす可能性があります。そのため、メリットとデメリットを十分に検討した上で慎重に判断することが重要です。
他人と比べない
周りが早い段階で内定を獲得していると、自分だけが取り残されているような焦りを感じるかもしれません。しかし、就活のスピードで他人と自分を比べることは意味がありません。就活は、人それぞれの価値観や適性に基づいて進めるべきものであり、早く内定を得ることが最優先ではないからです。
大切なのは、自分にとって本当に働きたいと思える企業から内定を獲得することです。焦りから適当に選んだ企業に入社するとミスマッチの危険もあります。他人の進捗状況に惑わされず、着実に進めることを意識しましょう。
周囲の人や就活エージェントにも頼る
就活に出遅れたら一人で抱え込まず、周囲に頼るのも大切です。社会人経験のある家族や先輩などにアドバイスしてもらうことで、解決の糸口がつかめることも考えられます。
周囲に頼れる人がいない場合、就活エージェントを活用するのがおすすめです。就活エージェントでは、就活のプロであるコンサルタントが履歴書やエントリーシートの添削、面接対策などの実践的なサポートをしてくれます。また、自分の特性に合った企業を紹介してもらえるため、短期間で効率良く就活を進められます。
就活に出遅れたと感じたら「LHH就活エージェント」に相談
LHH就活エージェントでは、個々の特性に合わせた丁寧なサポートを提供しています。オンリーワンのES添削や面接対策に加え、入社後のキャリアを見据えたアドバイスも行い、就活支援にとどまらない長期的なサポートが特長です。
さらに、LHHでは専任のコンサルタントが希望条件や適性に基づき、最適な求人を提案してくれるため、自力では見つけにくい企業との出会いも期待できます。こうした包括的な支援を活用することで、就活における遅れを効率的に取り戻すことが可能です。
まとめ
就活の出遅れの目安となる時期は6月です。この時期までに1社からも内々定を受けられていない場合、出遅れていると考えられます。その際は、まずは状況把握からはじめましょう。次に、それぞれの状況に応じた挽回策を講じます。
出遅れた場合でも、周囲と比較したり諦めたりせず、着実に行動し続けることが重要です。また、一人で抱え込まず就活エージェントなど専門家の力を借りることも大切です。就活の出遅れを挽回したい方は、ぜひ「LHH就活エージェント」の活用をご検討ください。