銀行からの転職で生かせる強みは? おすすめの業界も紹介

#銀行からの転職

銀行でのキャリアに一区切りをつけ、次のステップに進みたいと検討している銀行員の方に、転職活動で生かせる強みや気をつけたいポイントなどを紹介します。キャリアアップやライフスタイルの変化など、転職の目的はさまざまですが、銀行で働いた経験は大きな強みとなります。

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目次

銀行員の転職動向

銀行からの転職で生かせる強みは? おすすめの業界も紹介

厚生労働省がまとめた「令和5年 雇用動向調査結果の概要」によると、金融業・保険業における一般労働者の離職率は10.6%です。また、「新規大卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)」によると、新卒で金融業・保険業に就職した人の3年以内の離職率は、29.3%にのぼります。これらのデータから、銀行をはじめとする金融業や保険業では、転職を選択する人が少なからずいるという実態が読み取れます。

金融業や保険業からの転職理由は、主にノルマの厳しさやワークライフバランスの充実などです。

以下の記事では、転職でワークライフバランスを実現したい方向けに、企業の探し方や注意点を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

参考: 厚生労働省「令和5年 雇用動向調査結果の概要」p1
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/24-2/dl/kekka_gaiyo-02.pdf

参考: 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」p4
https://www.mhlw.go.jp/content/11805001/001318959.pdf

銀行からの転職で生かせる強み

銀行からの転職で生かせる強みは? おすすめの業界も紹介

銀行員の業務をこなすうちに身に付いたスキルや精神性は、金融業界に限らず幅広い業界で生かせます。転職活動では、書類選考や面接で自己PRをする機会があるため、まずは転職先で自分の強みをどのような形で役立てられるか考えてみましょう。

ストレス耐性

銀行員の業務ではストレスがかかる場面が多く見られます。銀行員には厳しいノルマが課されることがあり、達成のために日々プレッシャーを感じながら業務を遂行しなければなりません。また、年功序列の文化が根強く残っている職場では、厳しい人間関係に悩まされる場合もあります。

このような環境で働いてきた銀行員は、日々の業務を通じて高いストレス耐性が身に付いていると評価されやすいです。厳しい環境でも簡単に仕事を投げ出さず、安定したパフォーマンスを発揮できる力は、転職でも高く評価されやすいポイントです。

正確さ

銀行員には正確な仕事ぶりが求められます。計算ミスや入力ミスは顧客からの信用を損ないかねず、不正も当然ながら許されません。時間厳守、ルールに則った処理、帳簿の厳密な管理など、常に正確にこなすことが当然の環境で日々の業務をこなしています。こうした厳格な業務フローの中で、正確性や几帳面さが徹底的に磨かれていくのです。

このような環境で培った「正確さ」や「几帳面さ」は、他業界においても高く評価されるスキルです。たとえば、企業の資金を扱う経理・財務の職種や、コンプライアンスが重視される監査業務などでは、銀行での経験が即戦力として生かされます。

金融知識の豊富さ

日々の業務を通して身に付けた豊富な金融知識も、銀行からの転職で生かせる強みです。融資や資産運用、為替対応など、専門性の高い業務に携わってきた経験は、さまざまな業界で重宝されます。とくに経理・財務に関する知識は、事業会社やコンサルティングファームなど幅広い転職先で生かしやすい知識です。

また、簿記やファイナンシャルプランナー、証券アナリストなどの資格を持っている場合は、自分の知識や職歴に説得力をもたせる武器となります。専門的な知識や資格は「数字に強い人材」という裏付けになるため、金融業界以外への転職にも役立てることが可能です。

コミュニケーション能力

日々顧客と接する銀行員の業務では、コミュニケーション能力が培われます。個人の窓口対応から法人営業まで、多様な立場の相手と接しながら信頼関係を築き、的確な提案や説明をする力は、金融業界に限らず重要なスキルです。

たとえば、相手の要望を的確にくみ取り、それをわかりやすく伝える力は、顧客対応の多い業界において特に重宝されます。
また、顧客との接点が少ない職種であっても、高いコミュニケーション能力があれば、社内の上司や同僚との円滑な関係構築にも役立ちます。

銀行からの転職におすすめの転職先

金融業界

銀行からの転職で生かせる強みは? おすすめの業界も紹介

銀行員の転職先として多いのが同じ金融業界です。扱う商品は異なるものの、業務の流れや求められるスキルに共通点が多いため、転職も比較的スムーズです。金融業界の代表的な転職先は以下の通りです。

  • 外資系銀行
  • 証券会社
  • 保険会社
  • クレジットカード会社

たとえば、法人営業の経験がある銀行員であれば、証券会社でのアセットマネジメントや、保険会社での法人向けコンサルティング営業などの業務に生かせます。また、同じ金融業界への転職では、銀行員として身に付けた金融リテラシーや、リスク管理の視点をそのまま生かせる点も魅力です。

事業会社の経理・財務職

銀行での経験は、事業会社の経理・財務職でも重宝されます。資金調達や融資、財務諸表の読み解きなどの知識を業務に生かせるため、将来的には企業の経営判断を支えるポジションへのキャリアアップも視野に入れることが可能です。

ただし、経理業務の実務経験がない場合は「未経験」とみなされるケースがあります。そのため転職の際は、銀行員として身に付けた財務や税務、法務に関する知識を事業会社でどのように役立てられるかを明確にアピールすることが重要です。

コンサルティング業界

コンサルティング業界では、元銀行員が多く活躍しています。銀行業務で培われる課題解決力や論理的思考能力はコンサルティング業界の業務と親和性が高く、転職の際に高く評価される場合があります。

また、銀行員は業務の中で企業の経営課題に触れる機会が多くあります。そのため、クライアント企業に対して、自身の経験をもとにした説得力のあるアドバイスができる点も大きな強みです。財務戦略やM&Aに関しても、多角的な視点から提案できるスキルは、誰もが持っているものではなく、非常に貴重です。

不動産業界

銀行員、とくに法人営業の経験がある方にとって、不動産業界は相性のよい転職先です。不動産業界では資金計画の提案や法人との折衝が業務に含まれるため、銀行員として培った営業スキルや金融知識をそのまま生かせます。

ただし、不動産取引には専門的な知識が求められるため、宅地建物取引士(宅建)の資格を取得していると大きなアピールポイントになります。銀行員の経験と専門資格の両方を持つ人材は即戦力として評価されやすく、将来的なキャリアアップにも有利です。

IT業界

IT業界も銀行からの転職におすすめの分野です。技術や知識の進化が早いIT業界は、銀行と比べて年功序列の風土が薄く、成果主義を採用する企業も少なくありません。そのため、実力に応じた評価を受けたい方や、柔軟な働き方を求める方にとって魅力的です。

銀行員の経験やスキルが評価されやすいのは、デジタル決済やオンラインバンキングなど、フィンテック領域の事業を手がけている企業です。このような企業では、金融に関する知識や銀行業務への理解が不可欠であり、銀行員の経験を直接業務に生かせます。

銀行からの転職で注意すべきポイント

銀行の業務を通じて得た経験やスキルは他業界でも生かせますが、転職の際は少なからず注意点もあります。深く考えずに勢いだけで転職すると、後悔やミスマッチにつながるリスクが高くなるため、注意点を踏まえたうえで決断しましょう。

業種によっては年収が下がる場合がある

銀行は年収水準が高く、福利厚生が充実しているケースが多いため、転職後の業界・職種によっては可処分所得が減る可能性があります。とくに未経験の業種にチャレンジする場合には、年収や待遇が現職より下がることもあるため注意が必要です。

銀行からの転職を成功させるには、自分が重視する条件をあらかじめ明確にし、優先順位をしっかりと決めておくことが重要です。たとえば「一時的に収入が下がっても、将来性ややりたい仕事を優先する」のように、転職の軸を定めておくと、納得感のあるキャリア選択につながります。

銀行と転職先のカルチャーギャップを感じる場合がある

金融庁の監督下にある銀行では、厳格なルール遵守や高いコンプライアンス意識が求められます。指示系統や業務の流れも明確に整備されており、組織としての統制が強固です。一方で事業会社では、スピード感や柔軟性が重視されます。業務の流れやマニュアルが整っていない企業では、自らルールや仕組みを整備するケースも少なくありません。

このような違いから、元銀行員が事業会社に転職すると、カルチャーギャップに戸惑う場合があります。新しい環境に適応するには、事業会社のやり方に柔軟に対応しつつ、銀行で培ったコンプライアンス意識を強みとして生かす姿勢が重要です。

銀行からの転職はLHH転職エージェントへの相談がおすすめ

銀行からの転職は幅広い選択肢があるだけに、情報を集めたり、転職先を決めたりするのが難しいと感じることがあります。1人で転職活動を進めていると、「客観的に評価される志望動機を考えるのが難しい」「自己PRに盛り込むべきことがわからない」など、壁にぶつかることも少なくありません。

そんなときは、ぜひLHH転職エージェントにご相談ください。職種別のコンサルタント制を導入しているLHH転職エージェントでは、銀行業務に精通したコンサルタントによる求人提案とアドバイスが可能です。また、企業と人材の両方を同じコンサルタントが担当するスタイルにより、転職後のミスマッチを防ぎ、より精度の高いマッチングを実現しています。

まとめ

銀行員として培った経験やスキルはさまざまな業界で高く評価されます。選択肢が多い分、迷うこともあるかもしれませんが、業種ごとのカルチャーや銀行との違いをよく確認したうえで、自分に合った転職先を見極めることが大切です。とくに未経験の業種にチャレンジする場合は、銀行よりも年収や待遇が下がるケースが多いため注意が必要です。「転職によって何を実現したいのか」「自分が何を重視するのか」を事前に明確にしておくことが、銀行からの転職を成功させる秘訣です。

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