#転職エージェント #断り方
転職活動を進めていると、転職エージェントや企業へ断りを入れなければならない場面があります。そのようなとき、自分の意思をどのように伝えればよいか、戸惑う方も少なくないようです。この記事では、転職エージェントの提案を断る際に、押さえておきたい注意点を詳しく解説します。すぐに活用できる例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
転職エージェントの提案は断れる!ただし、注意点も
転職エージェントからの提案を断ることは、決して失礼なことではありません。自分に合わない提案を受けるよりも、きちんと断ることが大切です。ただし、断り方にはいくつかの注意すべきポイントがあります。
転職エージェントの提案を断る際、その理由を明確に伝えれば、より自分に適した提案を受けられる可能性が高まります。
断る場合は早いタイミングで伝える
転職エージェントの提案を断るタイミングによって、転職支援が無駄になってしまうケースがあります。とくに、選考プロセスが始まっている場合は、断る意志を伝えるタイミングが遅くなったことで、転職エージェントや求人を出している企業に迷惑がかかります。
提案の受け入れが難しかったり、転職活動を中断したい場合には、早めに転職エージェントへ伝えるようにしましょう。断ることに抵抗を感じても、早めに伝えることで心理的な負担が軽減されます。
また、転職エージェント側もスムーズに次の対応を取れるため、転職活動が円滑に進められます。
断りの理由・意思表示は明確に伝える
転職エージェントへ辞退を申し出るときは、「断る理由」を明確に伝えることも重要です。断る理由が曖昧だと、エージェント側は今後の対応に困ってしまうため、適切なサポートが受けられない可能性もあります。
たとえば、他の転職エージェント経由で希望する企業に内定をもらった場合も、その旨を率直に伝えるようにしましょう。転職活動を行う際に、求職者が複数の転職エージェントを利用するのは一般的なことです。そのため、遠慮せず正直な理由を伝えても失礼にはあたりません。
連絡の無視・放置はしない
たとえ自分の希望に合わない提案を受けたとしても、転職エージェントからの連絡には、必ず返答するようにしましょう。転職エージェントからの提案や質問を無視・放置してしまうと、社会人としての信用が大きく損なわれるだけでなく、転職エージェントや求人を出している企業にも迷惑がかかります。
「断る理由を伝えにくい」と感じるかもしれませんが、転職エージェントとの信頼関係を築くためには、無視や放置こそが避けるべき行為です。一般的に、転職エージェントのサービスを継続して利用する場合は、適切なタイミングで連絡を取らなければなりません。無視や放置が続いてしまうと、転職エージェント側にサービスを打ち切られる可能性もあるため、注意が必要です。
【ケース別】転職エージェントの断り方と例文
ケース別の断り方を知っておけば、必要に応じて素早く対応できます。転職活動をスムーズに進めるためにも、どのような伝え方が適切なのか把握しておきましょう。
サービス登録後のカウンセリングを断りたい場合
一般的な転職エージェントのサービスでは、登録したあとに、これまでの職務経歴やスキルを確認するためのカウンセリングを行います。そのため、転職エージェントのコンサルタントから、カウンセリング日程を調整するための連絡が入ります。
この時点で、カウンセリングを受ける意思がない場合は、率直にその旨を伝えるようにしましょう。とくに具体的な理由がない場合も、カウンセリングを辞退する意向を丁寧に伝えるだけで十分です。
【例文】
お世話になっております。
先日、貴社サービスに登録させていただきました、●●(求職者名前)です。
大変恐縮ですが、諸般の事情により、面談(カウンセリング)をキャンセルさせていただきたくご連絡いたしました。
こちらの都合で大変申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
カウンセリング後にサービスの利用を断りたい場合
カウンセリングを受けたあと、サービスの利用を続けるべきか迷ったら、早めに転職エージェントへ連絡しましょう。カウンセリング後は、その内容を基にコンサルタントが求職者にマッチする求人を紹介するための準備に取りかかります。
そのため、カウンセリング時に何らかの違和感があり、利用を中止したいと思った場合は、サービスを中断したい意思とその理由を正直に伝えてください。
【例文】
お世話になっております。
○月○日にカウンセリングをしていただきました、●●(求職者名前)です。
先日はお時間を頂戴し、ありがとうございました。
カウンセリング後のタイミングで大変恐縮ですが、貴社サービスの利用を中止させていただきたくご連絡差し上げました。
求人内容やアドバイス、進め方の方針が当方とは合っていないと感じたことが理由です。
お忙しい中お時間をいただいたにもかかわらず、大変申し訳ございません。
何卒、よろしくお願いいたします。
この際、カウンセリングのために時間を割いてもらったことへのお礼を忘れずに伝えるのがポイントです。
紹介された求人を断りたい場合
転職エージェントのサービスを継続する意向はあるものの、興味のない求人や希望と異なる求人を提案された場合には、無理に応募する必要はありません。このようなケースでは、今後、より自分の希望に合った提案を受けられるよう「なぜこの求人が希望に合わないのか」という理由を丁寧に伝えましょう。
より詳細に希望を伝えることで、エージェント側も今後の提案を調整しやすくなります。
お世話になっております。●●(求職者名前)です。
先日は様々な求人情報をご紹介くださって、ありがとうございました。
送付いただいた▲社様(企業名)の求人案件ですが、応募は辞退させていただきます。
○○などは希望にそっているものの、■■という点が当方の希望と合わないと感じております。
せっかくのご紹介にもかかわらず申し訳ございませんが、条件(■■)に合致する情報をご提供いただけると幸甚です。
以上、引き続きよろしくお願いいたします。
応募しないという選択をしても、エージェントが時間と労力をかけて求人を紹介してくれた点に敬意を払うことが大切です。
選考途中で辞退したくなった場合
企業の選考が始まったあと、採用担当者との面接で違和感を覚えたり、企業のイメージが自分に合わないと感じたりするケースもあります。また、他社から内定を受けた際も、選考の途中で辞退を検討しなければなりません。
しかし、日程調整や選考プロセスの進行には、企業や転職エージェントなど、多くの方が関わっています。そのため、選考の途中で辞退を申し出ることは、基本的に望ましくありません。やむを得ず断らなければならない場合は、できる限り電話で直接連絡するようにしましょう。
メールでなければ辞退の意向を伝えられないときは、選考の調整をしてもらったことに対する感謝を述べ、辞退の理由を簡潔に伝えたうえで、迷惑をかけてしまったことに対する謝罪の言葉を加えましょう。
【例文】
いつも大変お世話になっております。●●(求職者名前)です。
急なご連絡で大変申し訳ございませんが、○月○日に面接させていただいた××社様の件につきまして、選考途中ではありますが辞退させていただきたく連絡をいたしました。
実際に××社様に面接をしていただき、様々なお話を伺ったところ、当方の希望する■■とは異なると感じたためです。
既に選考が始まっているタイミングでの辞退となり大変申し訳ございません。
ご迷惑をおかけして恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
メール送付後に、コンサルタントから電話で確認の連絡が来るケースもあります。その際も丁寧に対応し、口頭でも感謝と辞退の意思を伝えることが大切です。
内定を辞退したい場合
企業の選考がすべて終了し、内定が出たあとに辞退を申し出る場合は、とくに注意が必要です。
この段階では、できる限り電話で直接連絡することが理想ですが、何らかの理由によってメールで連絡しなければならない場合には、丁寧な文章で伝えるよう心がけましょう。
【例文】
いつも大変お世話になっております。●●(求職者名前)です。
先日は××社様の内定の件、ご連絡をいただきありがとうございました。
内定に際し、いま一度検討させていただいたのですが、辞退させていただきたいという結論に至りご連絡いたしました。
同時並行で選考をしていただいた○○社様に内定をいただき、そちらを優先したいというのが、理由です。
既に××社様の内定をいただいた後でのご連絡となり大変申し訳ございません。
△△様(転職エージェント担当)様には丁寧な転職サポートをしていただき感謝しております。
また内定をくださった××社様にも、内定への御礼とご迷惑をおかけして申し訳ない旨、お伝えいただけると幸いです。
ご迷惑をおかけして恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
メールを送付したあと、転職エージェントのコンサルタントから電話で連絡が入ることも想定されます。その際、口頭でも感謝と辞退の意思を丁寧に伝え、エージェントや企業に対しての誠意も表現することが大切です。
まとめ
転職エージェントからの提案を断る際は、早めに連絡し、時間を割いてもらったことに対する感謝を伝えるようにしましょう。転職エージェントとのカウンセリングや提案を辞退するときは、丁寧な対応を意識することが大切です。
転職エージェントとよりよい関係を築くことは、スムーズな転職活動に欠かせません。転職活動をサポートしてくれる転職エージェントを探している方に、ぜひ活用してほしいのが「LHH転職エージェント」です。
LHH転職エージェントの強み
転職エージェントを使って転職しようかなと考えられた時は、ぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。求職者の気持ちに寄り添うコンサルティングで、「本当に納得のいく転職」を支援します。
LHH転職エージェントの特長
-
- 転職エージェントから希望と違う求人を提案されるのはなぜ? 理由と対処法
- 【ケース別】転職エージェントから連絡がこない理由と対策
- 転職エージェントはなぜ「とりあえず応募しろ」と言う? メリット・デメリットを解説
- 転職エージェントが合わないと感じる理由は? 対処法も併せて紹介
- 【例文付き】転職エージェントへの断り方をケース別に紹介|注意点も解説
- 「転職エージェントは使わない方がいい」といわれている理由|失敗しない選び方も紹介
- 転職での「市場価値」とは? 高める要素・方法・調べ方を紹介
- 転職エージェントは相談だけでも大丈夫! 利用のメリット・注意点を解説
- 転職するべきか? 迷った時の決め方、転職するべき人の特徴を紹介
- 転職活動がうまくいかない10個の原因|世代ごとの解決策、おすすめの転職方法も紹介
- 転職エージェントを使うメリット・デメリットは? 効率的な活用方法を解説
- 転職の自己紹介は実績がなくても大丈夫! アピールできるポイントを7つ紹介
- 業界未経験での転職のポイントを解説! 転職しやすい業界は?
- 転職活動の期間は平均どのくらい? 基本的な転職スケジュールについて解説
- 転職エージェントの賢い使い方とは? 転職活動で周りと差をつけよう
- 今の時代、転職は当たり前? その理由と転職しやすい業界の特徴とは
- ベンチャー企業に転職するメリット・デメリットとは? 向いている人の特徴も解説
- 【例文つき】転職時の年収・給与交渉は大丈夫? タイミングや失敗しないポイント
- スキルアップを目的にした転職を成功させるポイント! 面接での回答例も解説
- 転職における引越しのベストなタイミングや費用、やるべきことを徹底解説
- 【事例8選】転職の失敗談を知って後悔しない転職活動を
- 転職が不安で怖いのはなぜ? 主な原因や解消法をケース別に解説
- 転職を考えたら準備する6つのポイント
- タイプ別・転職エージェントの違い
- 転職に有利な資格17選|キャリアアップに役立つ資格をご紹介
- 転職で学歴は重視されるのか?企業が中途採用で望む人物像とは
- 転職の注意点!会社選びにおける4つのポイント
- 同業他社への転職の注意点|競業避止義務と成功のポイントも解説