40代・50代向け転職時の自己PRの作り方|現役コンサルタントが解説

皆さんこんにちは。LHH転職エージェントの内藤です。

今回の動画では、40代・50代向けの転職時に効果的な自己PRの作り方について、3つのステップと具体例を交えて解説していきます。

年齢に合った自己PRのポイントをしっかり押さえて、次のキャリアへつなげましょう。

私は製造業全般におけるエンジニアの転職支援を17年間行っており、これまでに2,000人以上の方のサポートをしてきました。特に、半導体・機械・電気・FA(ファクトリー・オートメーション)領域に強みがあります。

この記事をご覧いただくことで、40代・50代の方にぴったりの自己PRのコツを学ぶことができます。

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ハイクラス転職こそ、価値観の合う企業選びを。

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一人のコンサルタントが求職者と企業の双方を担当する「360度式コンサルティング」により、求職者のキャリアビジョンや価値観まで深く理解し、企業との最適なマッチングを実現。

この方にお話しを伺いました

内藤 隆司
LHH転職エージェント コンサルタント

製造業領域における転職支援のスペシャリスト。17年間にわたり、自動車、重工、電機、半導体、産業機械、航空宇宙、計測機器、通信機器、医療機器、ITなど幅広い業種を対象に、メンバーからマネージャークラスまで多様な層の転職支援を行ってきた。
業界動向や市場に対する理解も深く、的確なアドバイスと丁寧な支援を強みとしている。製造業界に精通したコンサルタントとして、多くの求職者のキャリア形成を支えている。

元動画はこちら

自己PRの目的と重要性

― 自己PRの目的は何ですか?そして、なぜそれが転職活動で重要なのでしょうか?

企業は日々、多くの方と面接を行っています。その中で、端的に・分かりやすく自身の経歴や強みを伝えられる方は、面接官に好印象を与えることができ、他の候補者と大きく差をつけることが可能です。

自己PR作成の3ステップ

― 自己PRを作るうえでのステップを3つ教えていただけますか?

はい。大きく分けて以下の3つのステップがあります。

1経歴の理解と要約
2強みや実績の理解と要約
3面接で話す内容は1〜2分程度にまとめること

この3つを意識して準備すると、伝わりやすく効果的な自己PRが作れます。

ステップ①経歴の理解と要約

― 1点目の「経歴の理解と要約」について詳しく教えてください。

自分の経歴を客観的に見直し、

  • どんな職種を何年間やってきたか
  • 担当していた製品は何か
  • 顧客はどのような企業だったか
  • どのような開発環境で業務をしてきたか

といった点を整理し、見える化していくことが大切です。

― その“見える化”をする上で、大切なことは何ですか?

申し上げた通り、自分の経歴を客観視して、「どんな職種で、どんな経験を、どれくらいやってきたのか」「どんな製品を、どのようなお客様向けに提供していたのか」といった内容を分解・要約してみると良いと思います。

― それを伝えることで、面接官に好印象を与えられるのでしょうか?

はい。面接官は、日々多くの応募者の書類を見ていますし、面接も数多くこなしています。
その中で、「この人は何をやってきたのか?」がすぐに伝わるというのは非常に重要なポイントです。

経歴をきちんと整理・要約して伝えることで、非常に高い印象を与えることができると思います。

― やはり、“何をやってきたか”を伝えることが最も大切なんですね。

おっしゃる通りです。

ステップ②強み・実績の理解と要約

― 2点目の「強みや実績の要約」についても詳しくお願いします。

これは、自分自身の強みや実績を客観的に捉え、言語化していくプロセスです。
ただし、自分の強みや実績を明確にするのは、意外と難しい作業です。

そのため、以下のような視点からヒントを探すと良いでしょう。

  • 自分の中で「特に頑張ったこと」は何か?
  • 周囲から「評価されたこと」は何か?

こういった視点を使って、強みや実績を浮き彫りにしていくのが効果的です。

― 自分で見つけるのが難しい場合、LHH転職エージェントに相談することはできますか?

おっしゃる通りです。ご自身だけで壁打ちしても、なかなか整理できないことは多々あります。そのような場合は、私たちエージェントとお話ししながら、強みや実績を「見える化」していくサポートをさせていただきます。

― ちなみに、どういった形で強みを探していくのでしょうか?

40代・50代の転職では、キャラクター(人柄)ももちろん大事ですが、やはり成果や実績が問われます。

たとえば、

  • 「納期を遅らせることなく製品化に導いた」
  • 「コスト削減に貢献した」

といった具体的な結果があると、強みとして非常に伝わりやすくなります。

― やはり40代・50代となると、経歴そのものが強みになるということですか?

おっしゃる通りです。経験が豊富である分、強みは“実績”の中に眠っています。
ですので、職務経歴から強みを深掘りしていく形になります。

ステップ③自己PRは1~2分にまとめる

― 3点目の「自己PRを1〜2分で話せるようにまとめておく」というのは、なぜ重要なのですか?

ここは非常に大事なポイントです。特に40代・50代の方は、複数の業界・職種を経験されているケースが多く、どうしても話すことが多くなりがちです。
その結果、初めから全てを話そうとして、5分以上話し続けてしまうこともあります。

しかし、それでは一方通行のコミュニケーションになってしまい、面接官の印象が薄れてしまう可能性もあります。

― やはり経歴が長くなる分、話も長くなってしまう方が多いのですね?

そうですね。僕自身も転職経験がありますが、10年・20年以上のキャリアを1〜2分で凝縮するのは、即興ではなかなかできません。だからこそ、事前にある程度準備して「こういう流れで話そう」とストーリーを組み立てておくことがとても重要です。

― 話を短くする上で、注意すべきポイントはありますか?

たとえば、在籍していた会社が複数あっても、担当してきた職種や業務内容が共通していることは多いと思います。その場合は、「累計○年間こういった業務を担当してきました」とまとめるのが有効です。

また、「今回の面接においてPRにならない内容」は、あえて話さない・削除するという判断も必要です。すべてを詰め込むのではなく、面接で伝えるべき内容に絞って構成するのがポイントです。

― 削除するポイントと話すべきポイントは、エージェントと一緒に整理するのが良さそうですね?

おっしゃる通りです。ご自身だけで判断するのが難しい部分については、転職エージェントと相談しながら進めていくのが効果的です。

たとえば、「ここはあなたの強みです」「この部分はPRとしては弱いので削除してよいかもしれません」といったアドバイスをもとに、自己PRの構成を一緒にブラッシュアップしていくことができます。

年齢を意識した自己PRで意識すべきこと

― 年齢を考慮した自己PRの作り方で、特に意識すべき要素はありますか?

40代・50代の転職では、年齢的に即戦力を求められる傾向が強いです。
そのため、求人票に記載されている応募要件にどこまで合致しているかを踏まえて、重点的にアピールすることが大切です。

― その点について、具体的なアピール例はありますか?

年齢に応じたアピール要素のひとつとして、マネジメント経験が挙げられます。

その場合は以下のような観点で整理して話すと効果的です:

  • 管理していた人数は何人か
  • 担っていた役割や責任範囲は何か
  • その経験は何年間あったか

こうした情報を具体的に、分けて整理して伝えることで、より伝わりやすくなります。

効果的だった自己PRの話し方の実例

― 今までの求職者の中で、「この話し方は効果的だった」と感じた例はありますか?

はい。実績や強みを伝える際は、まず“結論から話す”という順番がとても効果的だと感じています。

ベテランの方ほど、どうしても丁寧に背景から説明したくなる傾向があります。
そのお気持ちは理解できますが、前置きが長くなると話の本質が見えにくくなってしまうケースが少なくありません。

ですので、「何をどうやったのか」という結果・結論から先に話すことを意識していただくと、非常に伝わりやすくなります。

― それでは、具体的な自己PRの例を1つ教えていただけますか?

たとえば、これまでさまざまな経験をしてきた中で、「一貫してこういった業務に携わってきました」と全体像を伝えます。

そのうえで、

  • お客様はどのような業界だったか
  • 担当していた製品や設備はどのようなものだったか
  • その中で、どのような実績を上げたのか

といった流れで説明し、最後に「これらの経験は、御社でも生かせると考えています」
と締めくくると、非常に効果的な自己PRになります。

― この自己PRの例が効果的な理由は何ですか?

まず、「全体的にどのようなことをやってきたのか」が面接官に伝わる点。
加えて、強みや実績が明確に伝わることで、「この人を採用するメリット」がイメージしやすくなるという点が非常に大きいと思います。

自己PR作成で避けるべきポイント

― 自己PRを作成する際に、避けるべき点はありますか?

先ほどもお伝えした通りですが、話し始めは必ず“結論から”が基本です

丁寧に背景から説明したいという気持ちはわかりますが、経緯から入ると話が長くなってしまいがちです。結論を先に伝えておけば、面接官から「どういった経緯があったのですか?」と追加で質問される流れが自然に生まれます。

その時点で詳細を補足すれば問題ありません。

40代・50代が選ばれるための自己PR戦略と次の一歩

今回は、40代・50代の転職活動における自己PRの作り方について、3つのステップと実例を交えて解説しました。

改めて、自己PRを効果的に伝えるためのポイントは以下の3点です:

  • 経歴の理解と要約
  • 強みや実績の理解と要約
  • 面接で話すボリュームは1〜2分程度にまとめる

この3つを意識することで、面接官に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる、説得力のある自己PRにつながります。

LHH転職エージェントでは、40代・50代の方々の中でも、マネジメント層や専門職などハイクラス人材の転職支援に強みを持っています。自己PRのブラッシュアップはもちろん、非公開求人のご紹介、書類・面接対策まで、業界に精通したコンサルタントがプロの視点であなたのキャリアを徹底サポートします。

「自分に合うポジションがあるのか知りたい」「自己PRをどう伝えればいいか相談したい」そんな方は、ぜひ一度、LHHにご相談ください。

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