#職務経歴書 #手書き
履歴書と並んで転職活動に欠かせないのが、職務経歴書です。パソコンで作成するのが一般的ですが、パソコンがないなどの理由で手書きを選ぶ方も少なくありません。本記事では、手書きの職務経歴書のメリットやデメリット、自己PRなどの効果的な書き方、作成する上での注意点などを解説していきます。
目次
- 職務経歴書は手書き・パソコンどちらでも問題ない
- 手書きの職務経歴書で使う用紙と筆記用具
- 手書きの職務経歴書の書き方
- 手書きの職務経歴書によるメリット
- 手書きの職務経歴書によるデメリット
- 手書きの職務経歴書で注意したいポイント
- まとめ
職務経歴書は手書き・パソコンどちらでも問題ない
志望する企業が作成の仕方を指定していない限り、職務経歴書は手書きで作成しても、パソコンで作成しても問題ありません。以前と違い、近年はパソコンを使うのが一般的ですが、手書きだからダメということはなく、むしろ人柄や熱意が伝わりやすいというメリットがあります。
手書きの職務経歴書で使う用紙と筆記用具
職務経歴書を作成するにあたって、まずは適切な用紙と文房具を用意しましょう。
手書きの職務経歴書で使う用紙
手書きの場合、市販された職務経歴書を使うのが一般的です。文具店や100円ショップ、コンビニなどに行けば100~200円ほどで購入できます。店頭に置いていない可能性もありますので、通販を利用すると確実です。また、インターネット上で職務経歴書のテンプレートをダウンロードし、コンビニなどで印刷することもできます。いずれの場合でも、用紙には書式がいくつかあるので、自分が最も書きやすいものを選びましょう。書き損じる可能性もあるので、多めに用意しておくのがおすすめです。
手書きの職務経歴書で使う筆記用具
職務経歴書を書く際に使うペンは、黒の万年筆かボールペンが適しています。万年筆は知的で丁寧な印象を与えられますが、乾くのに時間がかかりやすくにじみやすいというデメリットもあります。試し書きをしてから実際の作成に臨むのがおすすめです。ボールペンの場合は、油性かゲルインクを選びましょう。水に弱くにじみやすい水性ペンは避けるのが無難です。また、こすって消えるタイプのペンはやり直しがきくため便利に思えるかもしれませんが、温度変化で文字が消えてしまうため、職務経歴書のような大切な書類には適していません。
手書きの職務経歴書の書き方
職務経歴書に記載する内容を整理する
下準備として、自分のこれまでの職務経歴を詳細に振り返りましょう。次に挙げる項目を整理しておくと、よりスムーズに、一貫性のある職務経歴書を作成できます。
- 各会社の入社日、退職日
- 各会社の正式名称
- 経験した業務
- 業務上の成果や実績、評価
- 身に付けたスキル
- 得意とする分野
- 仕事に対するスタンス
- 自分の長所(ヒューマンスキル)
最も大切なのは、企業のニーズをよく分析することです。企業の募集要項に記載されている「求める経験、スキル」といった項目をはじめ、コーポレートサイトやSNSなどを通してしっかり情報収集を行う必要があります。企業がどういった人材を求めているのかをよく把握した上で、自分の強みとの接点を見つけましょう。戦略的に自分を売り込むことが大切です。
職務経歴書の書き方の例
続いて、各項目の書き方について解説します。
【要約】
冒頭に、職歴のあらすじを記載します。採用担当の方が最初に読む文章なので、「会ってみたい」と思ってもらえるよう、これまでの経験を包括的に、100文字ほどで簡潔にまとめましょう。
【職務経歴】
これまで携わった業務の詳細を書いていきます。次の項目は最低限必要ですが、経歴を漏らさず書くことにとらわれず、今までのキャリアを一貫したストーリーに沿ってまとめることが大切です。アピールしたいポイントをまず明確にして、それを意識した書き方をしましょう。
- 前職の正式な法人名
- 前職に入社した日付
- 前職の企業規模、事業内容など
採用担当の方が企業規模を具体的にイメージしやすいように、企業の設立年、資本金、従業員数などを、各企業のコーポレートサイトを参照して正確に記入しましょう。
- 前職での配属部署、担当業務
仕事のミッションや目標、それに対する実績や成果などを書きます。その際は、可能な限り数値化するようにしましょう。客観的に成果がわかりやすく、目標に対する意識も伝わりやすくなります。具体的なパソコンスキルなども盛り込んでください。マネジメントやプロジェクトリーダーなどの経験も、あれば必ず記載しましょう。第二新卒の場合、社員研修を受けたことも、記載しておくと、基本的なビジネスマナー・スキルは身についていると認識され、企業への印象も良くなるでしょう。
- 退職(予定)した日付、退職理由
「一身上の理由により退職」などと記載します。無理に詳しく書く必要はありません。向上心などをアピールしたいと思う場合は、「自分の長期的な目標を見つめ直した結果、転職を決意しました」など、ポジティブにまとめましょう。なお、前職の愚痴はネガティブな印象を与えるため、くれぐれも避けるように注意してください。
【資格・免許・スキル】
保有している免許や資格、TOEIC・TOEFLなどのスコアを、なるべく多く記載します。書き方としては、取得した順番に記載するのが基本です。志望企業の職務に関連して、挑戦中の資格がある場合には、それも最後に記載しましょう。
【自己PR】
志望企業で活用できるスキルや強みを、具体的なエピソードと理由を交えて記載します。仕事に対する姿勢なども盛り込めば、採用担当の方が入社後のイメージをしやすくなります。ただし、冗長になると要点が伝わらないので、200~300文字ほどにポイントを絞りましょう。
手書きの職務経歴書によるメリット
パソコンで書かれた職務経歴書が大多数の中、手書きの職務経歴書はそれだけで目を惹きます。字がきれいであればより好感度が高まると考えられるので、字を書くことに自信がある方は、あえて手書きにするのも有効です。たとえ字があまりうまくなくても、丁寧に書かれた文章からは熱意と人柄をうかがい知ることができ、採用担当の方からの好印象につながります。
手書きの職務経歴書によるデメリット
手書きの職務経歴書には、メリットがある反面デメリットもあります。たとえば、パソコンで作成すれば何度でもやり直せますが、手書きの場合はそうはいきません。書き損じがあるたびに新しい用紙に一から書き直さないといけないので、パソコンを使う場合と比べて大幅に手間と時間がかかってしまいます。また、テンプレートを探して印刷したり、用紙を売っているお店を探して購入したりといった事前準備にも時間を取られます。
さらに、採用担当の方から「パソコンを使えないのだろうか?」という疑問を持たれる恐れもあります。その対策として、職務経歴や自己PRの欄などに、パソコンのスキルを備えていることをしっかりと盛り込みましょう。
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手書きの職務経歴書で注意したいポイント
職務内容は簡潔に読みやすく書く
パソコンで作成する場合でも同様ですが、だらだらと長く続く文章は読んでもらいにくくなります。文章を簡潔にまとめるスキルがあまり備わっていないとも捉えられかねません。文章が長くなる場合には適宜、箇条書きを用いましょう。前項でもふれましたが、営業成績などの数値で成果を表せるものは、数字を活用して客観的に成果をアピールしてください。具体的なエピソードや背景などもあわせて書くことで実績をイメージしやすくなり、採用担当の方の印象に残りやすくなります。
丁寧に読みやすい文字で書く
焦らず丁寧に、読みやすい文字で書くようにしましょう。お手本のようなきれいな文字でなくとも、丁寧に書いた文字は、それだけで好印象を与えます。いきなり文書の作成に挑むのではなく、鉛筆やシャープペンシルで下書きをし、その上をボールペンでなぞると失敗を減らせます。その後は、下書きを消し忘れたり、消しゴムを強くあてすぎて用紙がヨレたりしないように注意しましょう。
誤字・脱字がないか必ず確認する
十分に気を付けていても、どうしても誤字・脱字は発生してしまいます。そのため、下書きが終わった段階で時間をおいて見返したり、声に出して読んだりして、清書する前に間違いを見つけるようにしましょう。誤字・脱字のほか、西暦と和暦が混在していないか、(株)など会社名を省略していないか、「〇〇株式会社」と「株式会社〇〇」と間違えていないか、などもしっかりチェックすることが重要です。
清書の段階で間違ってしまったら、手間にはなりますが、修正テープや修正液などは使わず初めから書き直しましょう。
また、職務経歴書を郵送する場合、宛名の書き方を間違えないようにも気を付けましょう。企業や部署に宛てる場合は「〇〇株式会社 人事部御中」などのように「御中」を使います。採用担当者個人に宛てる場合は、「〇〇株式会社 人事部 採用担当 〇〇様」のように「様」をつけます。黒い油性サインペンを使ってはっきりと書きましょう。加えて、封筒表側の左端に赤字で「応募書類在中」と書き、四角で囲むのも忘れずに行ってください。
まとめ
近年では職務経歴書をパソコンで作成するのが一般的ですが、筆跡から人柄や熱意が伝わることもあるため、あえて手書きで作成するのも有効です。手間はかかりますが、丁寧に書かれた文章はそれだけでアピールポイントとなります。その際は、これまでの職務経歴を棚卸しした上で、志望する企業のニーズを分析しながら、戦略的に自己PRなどを記載しましょう。
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