30代転職の面接対策|よく聞かれる質問と答え方のコツを現役コンサルタントが徹底解説

この方にお話しを伺いました

角張 佑太
LHH転職エージェント コンサルタント

大学卒業後、大手住宅設備メーカーを経て、2016年にLHH転職エージェント(アデコ株式会社)へ。入社以来、管理系職の方の転職支援を担当し、中でも経理・経営企画・内部監査をメインに転職支援に従事。ミドルクラス以上の転職支援実績が多数あり、入社後のキャリアを見据えた求人紹介を心がけている。

皆様こんにちは、LHH転職エージェントの角張です。今回は「30代の方に向けた転職面接の対策」について詳しく解説していきます。
私は入社以来8年間、管理系職種に特化した転職支援を行ってきました。大手企業から中小企業まで、さまざまな企業の採用に携わってきた経験があります。
この記事では、 30代の転職者が面接で実際によく聞かれる質問や、その答え方のポイントを、企業の採用担当者から得たリアルな情報をもとにお伝えしていきます。
面接を控えている方はもちろん、今後の転職を検討している方も、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

30代転職の市場について教えてください。

コロナ明けの2023年からリバウンド需要により、求人数が過去最高の水準となっております。この傾向は2024年も続く傾向にあります。

特に事業拡大に伴い組織強化を図る企業が増えており、 管理職やマネジメント経験のある人材の需要が高まっています。

30代の転職者が面接で自己PRを行う際のポイントは?

求人数が多い反面、競争率が非常に高くなっております。企業がどんな経験を求めているのか、どんな人物像を求めているのか、そういった情報を把握して自分自身の強みを伝える必要があります。

それには ポジションの職務領域だったり、人員構成、社風といったところの情報を収集して準備することが重要です。ここの辺りは1人だと難易度が高いので、専門のエージェントを活用してもらうと情報収集の難易度がぐっと下がるかなというところです。

転職理由を面接で聞かれた際、どのように説得力のある回答をすべきですか?

転職理由と志望動機を同じ内容で作成してください。極論、応募会社に入りたいからというロジックでご準備いただくと、作成がしやすいと思います。

面接では同じことを言ってはいけないと思われる方もいらっしゃいますが、全然そんなことはないのでご安心いただければと思います。

転職理由ってどうしてもネガティブな言い方になってしまう時が多いですが、本音の部分、前職ではスキルが頭打ちになってしまっている方など、そういったところをポジティブな志望動機に言い換えてください。

「御社では新しい挑戦や学びの機会が豊富にあるので、そういった会社様でキャリア形成をしていきたいと思っています」というような形で伝えていただくと、 ネガティブな内容がポジティブに変換できますので、そういった考え方をしていただくといいと思います。

転職を効果的にアピールする具体的な方法を教えてください。

ご自身の強みを応募先の企業によってカスタマイズすることが重要だと思っております。各社の課題感、求める人物像などはそれぞれ異なります。

その情報を持った上で、ご自身の強みが何なのか、何を強調した方がいいのかを判断する必要があります。また、 キャリアパスについて質問されるケースも多いのですが、応募先の企業が用意できるキャリアパスを回答することが重要です。

例えば経理職の場合、非上場の企業様に対して「今後のキャリアとして上場経理をやっていきたい」と回答しても、先方が用意できないキャリアパスになるのでNGになるケースがあります。そのため、 どのようなキャリアパスがあるのかという情報を事前に把握しておくことが重要だと思います。

面接でやってはいけないことを教えてください。

福利厚生に関する質問を中心にしてしまうというのは控えた方がいいと思います。

逆質問で好まれる内容としては、入社後の最初のミーティングをイメージすると良いとよく言われています。例えば、最初にどんな業務を任せてもらえるか、入社までに何を勉強しておいた方がいいかといった、業務内容に対する解像度が上がるような質問をしていただくとベターです。

また、長所・短所の質問が出た際に、マイナスな部分で終わってしまうのは良くないと思います。例えば、「業務に対して慎重に進めるタイプ」と言う場合は、「言い換えれば正確に業務を行っている」といった形で、最後に長所として取れるような表現で回答していただくと良いと思います。

一次面接と二次面接で答える内容の違いは?

一次面接では業務内容や業務経験、配属されるチームへのフィット感を中心に質問されるケースが多いです。

二次面接では役員などが面接官となり、会社全体に対するフィット感という、より大きな視点で判断されることが多くなります。

ポイントは、一次面接と二次面接が地続きであるということ。一次面接の面接官が、二次面接官に対してどのような内容の申し送り書を書いているか、その情報を把握することで通過の確度が非常に高くなると思います。

申し送り書とは、一次面接の評価点や懸念点などを記載したものです。 評価点を聞けている場合は、それをもとに二次面接で話す内容を整理し、懸念点を聞けている場合はその部分がマイナスな回答にならないように対策していくことが重要です。

30代の面接突破は“情報戦”。まずは準備から

今回は30代の面接対策についてお話させていただきました。

私が一番重要だと思っている今回のポイントは、まずは「 情報収集」に尽きると思っております。

応募先が求めている経験や人物像、期待されている役割などを把握し、面接ではご自身のアピールポイントを整理することが重要です。

ご自身のやりたいことも非常に大切ですが、あくまで先方が求めているものをベースに、それを理解した上でご自身のやりたいことや思いとの共通項を見つけて話す必要があります。

面接を通過することに重きを置くならば、ご自身を「商材」として売り込む意識が重要になります。先方が求めている部分にアレンジしてご準備いただくと良いと思います。

30代の管理系職種は非常に求人数も多いですが、競争率も高くなっています。今後もその傾向は続くと予想されます。

企業によって求めている課題感を把握すれば、他の候補者との差別化も可能となり、需要がより高まり、オファーの確度も高まると思います。

情報収集の精度が、面接結果を左右する

30代の転職活動では、ご自身の強みや志向を整理するだけでなく、企業ごとのニーズや面接官の視点を理解した上での“戦略的な準備”が不可欠です。

LHH転職エージェントでは、管理部門・ハイクラス層に特化したコンサルタントが、
あなたの志向や強みに合わせたポジションのご提案はもちろん、
面接対策・企業情報のご提供・選考過程での戦略的アドバイスまで一貫してサポートします。

  • 応募先ごとの面接傾向や懸念点のフィードバック
  • 非公開求人のご紹介
  • 中長期でのキャリア相談も可能

「まずは話を聞いてみたい」そんな段階でも大歓迎です。
面接を突破する“準備力”を高めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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