物事を進める際、メリット、デメリットを踏まえ、実行するかしないか判断する方が多いのではないでしょうか。もちろん転職を考えた際もメリット、デメリットが気になるかと思います。
ご自身が望む転職をするために、また、転職してから「こんな筈ではなかった」と後悔しないためにも、転職についてのデメリットについて良く知ることが大切です。そのため、今回はあえて転職におけるデメリットにフォーカスしてお伝えします。
デメリットばかり気になると転職することを躊躇してしまうかもしれませんが、そんな時は転職エージェントにぜひ相談してください。こちらの記事では、転職エージェントの活用方法についても解説しています。そのほか、転職の際の調査や準備、現在の勤務先への配慮など、転職を成功させるポイントも解説しています。
目次
転職によって生じるデメリット
転職は人生の中で大きな決断です。そのため、転職のメリットだけでなく、デメリットにも注目する必要があります。デメリットを理解したうえで転職活動をすれば、納得できる転職ができるはずです。
退職金や企業年金への影響
一般的に、退職金の額は勤続年数で決まります。定年前に転職すれば、当然退職金は少なくなります。自己都合退職は会社都合退職より金額が下がります。また、入社後数年で退職すれば、退職金がゼロのケースもあります。
また、退職金ばかりでなく、企業年金の額も勤続年数によって決まります。特に、年齢を重ねてから転職すると、もらえる年金額が少なくなる傾向にあるため、注意しましょう。
ただ、企業年金の中でも個人が積み立てる確定拠出年金(401K)であれば、転職による影響はありません。
ボーナスがもらえない場合がある
退職するタイミングによっては、ボーナスがもらえない場合があるため、ボーナスがもらえる時期を考慮に入れて転職時期を検討しましょう。
転職時のボーナスの支給に関しては、以下の2点に注意します。
1. 支給対象期間
ボーナスの支給対象期間は、企業ごとに違います。基本的には、10月~3月の業績が夏のボーナス、4月~9月の業績が冬のボーナスの対象期間です。
この期間に在籍していることが支給条件ですが、対象の全期間在籍していなくても支給対象となる企業もあり、規定はバラバラです。在籍している企業の支給規定を確認してください。
2. 支給日
一般的に、ボーナスの支給日に在籍していることが支給条件です。
また、ボーナス査定の時期に退職の意思を伝えたことが原因で、査定が低くなることも考えられます。
退職の意思を伝えるタイミング・支給対象期間・支給日はもちろん、転職先のボーナス対象期間なども含めて総合的に判断しましょう。
転職前より給与が下がる場合もある
特に未経験の職種に転職する場合、前職より給与が下がることがあります。給与が下がっても、その職種で働きたいのかどうか、転職前に十分考えることが大切です。
ローンの審査が通りづらくなる
転職直後は勤続年数が短く、給与が下がる可能性もあり、ローン審査が通りづらくなります。住宅購入などでローンを組むのであれば、転職のタイミングはローン審査を考慮に入れて慎重に決めましょう。
新しい環境、人間関係への不安
転職者は、すでに出来上がっている人間関係の中に飛び込んでいくことになります。転職者は多くの場合、新卒のような同期入社がいません。また、新卒のように1から丁寧に指導を受けられるわけでもありません。そのため孤独を感じやすいといえます。
自分から積極的にコミュニケーションを取って周囲と打ち解けたり、仕事で結果を出して認められたりといった努力が必要です。
謙虚な気持ちでのスタートが必要
転職によって、環境・評価制度・業務内容がガラリと変われば、前職のような評価が得られず苦労することや、昇進が思うようにいかない可能性もあります。
即戦力採用の場合も、前職の評価を忘れて、謙虚な気持ちで新しくスタートしましょう。
転職をするメリット
デメリットがあるとはいえ、転職にはそれを上回るメリットがたくさんあります。ここでは、転職のメリットをご紹介します。
年収アップが期待できる
給与水準の高い会社に移り、同じような仕事内容でも年収が増えるという場合もあります。
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キャリアアップが望める
転職先の環境にもよりますが、転職すれば新しい専門知識やスキルが身に付きます。新しい専門知識・スキルが身に付けば、前職以上の成果を出せるようになるかもしれません。
前職の人間関係をリセットできる
転職には、前職の人間関係のトラブル・不満・不安をいったんリセットして、リスタートできるという大きなメリットがあります。また、まったく新しい環境、人間関係の中に飛び込むことは不安もありますが、新しい人間関係の中で、気持ちを切り替えて仕事に臨めるというメリットもあります。
前職の評価をいったんリセットしてリスタートできる
前職では思ったほど評価されなかったという方も、転職先では評価がリセットされるため、努力や結果次第で高く評価される可能性があります。
残業や休日出勤などの改善ができる
残業が多い企業から、比較的残業が少ない企業への転職希望者は多いです。業務過多による残業は個人の努力では解決が難しいため、職場環境を変えることで改善できるかもしれません。
転職を成功させるためのポイント
メリット、デメリットを踏まえた上で、転職をすること決意したら、計画を立てて、転職活動を始めましょう。転職で思うような成果が出せないのは、多くの場合、準備不足・調査不足が原因です。無計画に転職活動を始めても、なかなかうまくいくものではありません。転職活動は戦略的に進めることが大切です。
転職に成功した人が実践していたポイントや、過去の失敗事例を学び、参考にしてください。
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転職先の企業を徹底的に研究する
転職後に「思っていた仕事内容と違う」といった失敗例は多くあります。そのようなギャップを防ぐには、転職前に転職先企業を詳しく研究することが大切です。
雇用条件・業務内容を確認することは当然ですが、残業時間等も事前に確認しましょう。可能であれば、転職を検討している企業で現在働いている方にヒアリングするとよいでしょう。会社の実際の雰囲気、公式サイトには掲載されていない生の情報を入手できる可能性があります。
面接の準備を怠らない
転職志望の企業をしっかり研究しても、面接で失敗してしまう場合もあります。面接の準備はしっかりしておきましょう。
転職先の企業を研究したうえで、自分がその企業に入って何をしたいのか、具体的に答えられるようにしておきましょう。その際、経験・スキルの部分で見栄を張るのは逆効果です。面接での質問には正直かつ誠実に答えるべきです。
転職活動を行うときの注意点
転職活動は在職企業への配慮を怠らず、マナーを守る
転職の際は、気持ちよく送り出してもらうのが理想的です。そのために最低限のマナーは守るべきです。
まず、退職の意思表示をするタイミングは会社の就業規則に則りましょう。最低でも退職1ヵ月前には、退職する旨を伝えておくとよいでしょう。
また、退職の意思を伝える際は、直属の上司に最初に伝えます。親しい同僚を通じて間接的に上司に知られるのはNGです。退職後も業務が滞りなく進むよう、きちんと引き継ぎをすることも忘れないようにしましょう。
転職先の企業に対してだけではなく、現職の会社への配慮も必要
転職活動をする場合、どうしても転職先の企業に気持ちが向いてしまいがちですが、現在在籍している企業に対しての気配りも大切です。転職活動では、結果的に「転職しない」という可能性もあります。現職の会社に残ることになった場合に居心地が悪くならないよう、在職中の会社の人には転職活動をしていることは伝えない方がよいでしょう。
転職エージェントを有効活用しよう
転職市場は多様化が進み、自分だけで転職活動を行うのは多大な時間と労力を要します。そのため、転職エージェントサービスの利用も検討しましょう。プロのエージェントが転職活動をサポートしてくれるため、自分に合った企業を見つけやすくなります。
「1人で転職活動を進めるのは大変」
「どんな企業が合っているのかわからない」
「自分の強みがはっきりしない」
転職活動で、上記のような行き詰まりを感じている方にも、おすすめのサービスです。
転職エージェントサービスのサービス内容と利用するメリットとは?
転職エージェントに登録すると、プロのエージェントが希望に合った転職先を探してくれます。必要な交渉やマッチング作業を代行してもらえるので、効率よく転職活動できるはずです。
エージェントは企業の内情にも精通していることが多く、自分で転職先を探すよりもミスマッチを防ぎやすくなります。エージェントに相談して的確なアドバイスを受けることで、転職のデメリットを減らすことも可能です。
また、企業に提出する書類の添削、面接シミュレーションなどのサポートもあります。入社日、給与も含めた採用条件などの交渉も、プロのエージェントが代行してくれるため、安心して転職活動ができるはずです。
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転職活動は、メリット・デメリットを把握してから!
転職にはメリットとデメリットがあります。特に、新型コロナウィルス感染症の影響で、働き方が大きく変化しているなか、転職後に後悔しないためには、ご自身がおかれた状況や今後歩みたいキャリアにおいて、何がメリットで何がデメリットかの両方をしっかり把握することが大切です。
転職で失敗する原因の多くは、準備不足と調査不足です。転職活動は計画的に進めてこそ、成果が出ます。そして、転職活動をスムーズに進めるためには、現職の会社での行動や気配りも重要なことを忘れないでください。
また、自分だけで転職活動を行うのは、多大な時間と労力を要します。プロのエージェントにサポートしてもらえる転職エージェントサービスの利用も検討してみてください。
LHH転職エージェントの強み
転職して達成したい目的ははっきりしているのに、転職するデメリットばかり気になって一歩前に踏み出せない方は、ぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。LHH転職エージェントでは、さまざまな業界・職種に精通したコンサルタントが、登録者一人ひとりのキャリアに応じて、適切なアドバイスを行っております。
LHH転職エージェントの特長
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